Rain-1 (ページ13)

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会えない現実 side D ページ13

Aに出会って韓国に帰ってきてからは、仕事を詰め込むようにしていた。思い出す時間を少しでも減らしたくて。

１人の夜は眠れなくなることが多くて、最近はヒョクの部屋で寝ている。最近に始まったことじゃないけど…
ヒョクと話して、くだらない話で笑って、その内にすぅーっと眠りにつけるんだ。

そんな日々を送っていたある日、マネヒョンが言ってきた。

マネ「SJ のカムバが終わったらお前達２人の活動に入るからなー！その前に一旦、日…」

D「えっ⁉ってことは日本で⁉」

マネヒョンの言葉を遮って言った。

マネ「そうだよ、ってなんだよ急に！」

D「やったーーー！！！！」

マネ「何だよ、何かあんのか?」

マネヒョンはニヤニヤと僕を見てきた。

E「分かりやすいなーw」

ヒョクまで僕をニヤニヤと見てきた。

D「///２人してやめてよ！！」

その日からの僕はメンバーが不思議に思う位ご機嫌だった。

シウォンにはAのことを話した。
会えるといいなって言いながら抱きついてくる←もんだから、「だろ～」と返事して僕も抱きついた。そして、ヒョクがそれを阻止する。←

会えるかどうかなんて分からないよ。でも日本に行くだけでAに近づけた気がして、それだけで嬉しかったんだ！

そしてあっという間に日本へ出発の日。
そしてあっという間に日本に着いた。

ヒョクと２人だけで、それだけで楽しいのに、Aがいる日本にいる。どれだけ今ウキウキしているのか、自分の顔はきっとニヤニヤしっぱなしだったと思う。

仕事は、全力で早く終わらせた。
夕方には終わった仕事。
夕食をと、ヒョクとAと出会ったバーに行く。

でも、Aは現れなかった。

浮かれすぎて忘れてたんだ…
僕って本当にアホな子…なんだな。
会える保証なんてどこにもないのに、会えない確率のほうが高いのに、
何故か会える！と思い込んで舞い上がっていた最近の自分を恨みたい。

E「そんなに落ち込むなって。ここに来ても絶対会えるわけじゃないのは分かってただろ?」

D「そうなんだけど…こんな気持ちになったのって久々っていうか、初めて位だし」

ヒョクが頭をぽんぽんして慰めてくれた。

E「次に日本に来たらまたこのバーに来よう？ドンヘの気持ちが済むまで来よう」

D「うん…ありがと、ヒョク」

次の日、韓国に戻った。

事務所でダンスの練習やこれからのカムバに向けての打ち合わせなど、仕事をこなしていた。