Rain-1 (ページ11)

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韓国へ side YOU ページ11

あっという間に韓国への出張の日になった。

家を出る前に心に決めた事があった。

元彼との思い出の品を捨てること。

韓国に行き、全力でがんばる。そしてマネージャーが言っていた『長く向こうで仕事してもらうことになる可能性がある』。その言葉を現実にして、スキルアップすること。新たな目標が出来た。

前に進もう。うん。これを機に、彼の事をしっかりと忘れよう。

そう心で呟き、思い出の品をゴミ箱へ捨てた。

A『まきさーん！お疲れ様ですー！私、韓国初めてなんでドキドキしますよ』

まき『おつかれ～！私は旅行で何回か行ったけど、仕事でとなるとまた別よね』

2人で新たな出発にドキドキしながら日本を出発した。

あっという間に韓国に着いた。

A『韓国ってすっごく近いんですね！調べてはいたけど、こんなにも近いなんてびっくりです！なんかもう、胸いっぱいです！』

私は興奮ぎみにまきさんに言った。

まき『A、落ち着いてよ。意味分かんないからw』

すると空港にすごい人たがり。それと同時に「キャー」という大勢の女性の悲鳴が空港に響いた。

有名人かだれか？たくさんの女の子達が口々に「ドンヘオッパー」「ヒョクチェオッパー」と叫んでいる。

たくさんの男の人に付き添われた２人組が空港に入っていった。

その１人に目がいった。後ろ姿しか見えないけど、なんか見た事あるような…
まぁ、韓国だし気のせいか！

まき『じゃあまずは、ホテルに行って荷物置いて、すぐに事務所に行こう！』

A『そうですね！緊張してきた～』

タクシーでホテルに向かい、荷解きもほどほどに、休む事なく事務所に向かった。

事務所に着き、その高いビルを見上げた。

〝S.M.ENTERTAINMENT ”

これから2週間ここで働くんだ。よし、がんばろう。

そう心で呟き、まきさんと２人で事務所へと入った。