雨の中で side YOU ページ2
A「お久しぶりですね！おめでとうございます！」
今日は学生の頃にバイトをしていたこのバーで、常連さんのパーティーがあるってことで、人手が足りないからどうしても手伝って欲しいと店長に頼み込まれて、手伝いに来ている。
久々に会うお客様や、お店のメンバーに私のテンションも上がっていて、楽しく手伝いながら昔話に花を咲かせていた。
店長「Aー！奥のテーブル片付けれる？その後この料理を運んでー！」
A「はーい！」
久々に会う人たちとの会話もそこそこに、私は店長に言われた通り、奥のテーブルに向かった。
パーティーは盛り上がり、みんながワイワイとお酒と料理を堪能しながら楽しんでいた。
テーブルに着き片付けをし、店長の料理を運んでいた。
時々、「おっ！Aちゃん久しぶりだね！元気してた？」なんて、私を覚えていてくれる人から声をかけられ、嬉しくてニコニコしながら仕事をしていた。
その時、少し遠くのテーブルにいた人に目がいった。
真っ白のシャツにパンツでカジュアルダウンしてて。そのただの白シャツがすごく似合っていて一瞬目を奪われた。
何やら一緒に来ているであろう人と写真を撮りながら楽しそうにしていた。
男同士なのに仲良すぎじゃない？なんて思う程くっついて笑いあっていた。
その時、白シャツの彼と目が合った。
ハッとしてペコッと会釈して仕事に戻った。
それから白シャツの彼を気にする暇もなく仕事に久々のみんなとのトーク。時間はあっという間に過ぎていった。
店長「Aー。今日はありがとな！もう上がっていいぞー！本当助かったよ。お疲れ様。また暇な時は飲みにでも来いよ」
A「はーい！お疲れ様でした。また時間見つけて来ますね！久々のメンバーで私もすごく楽しかった」
店長「仕事あがりでどっか飯でも連れてってやりたいとこだけど、まだまだパーティーは長いからな。申し訳ないけどまた今度飯連れてってやるよ！お疲れ様な！」
A「全然！楽しかったし、呼んでもらえてよかった！お疲れ様でした〜」
うーんと伸びをしてお店を出た。
A「うわ。雨だー結構降ってるな〜駅までダッシュしかないか…」
その時携帯が鳴った。
A「もしもーし？どしたの？こんな時間に珍しいね！」
ウキウキ気分で彼氏からの電話に出た。
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作者名：shino | 作成日時：2016年11月22日 17時
