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現実 side YOU ページ7
A「夢？……か…」
昨日の白いシャツの彼が夢に出てきた。
A「何で彼が出てきたんだろ…？」
白いシャツが印象的だったから…？
雨の中で泣いている姿を見られたから？
うん。きっとそうだ！あんな姿を見られたから、夢にまで出てきちゃったんだよ！
変な胸のドキドキには気付かないフリをした。
A「もうお昼か〜う〜ん！喉乾いたな…」
時計を見ると丁度12時を過ぎたところだった。
たくさん眠ったせいか、体の怠さは良くなっていて、喉の痛みも大分良くなってきていた。
冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを一気に飲んだ。
そこでふと、棚の上の一角に目をやった。
元彼との数少ない思い出の品。
起きてからは極力思い出さないようにしていた。
これ処分しないと…嫌でも思い出してしまうから。失恋した現実を受け入れないと…
捨てようと手にとった。
捨てられなかった。
それをそっと元の場所に戻した。
もう少し、もう少しだけ…
すぐに忘れよう。現実を受け入れよう。そしたらきっと…
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作者名：shino | 作成日時：2016年11月22日 17時
