LUCKY STRIKE (ページ42)

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「次…Aが思うやり方で1回打ってみ」

『……はーい』

打ってるとこ見ただけで分かるはずないけど、
とりあえずどんなもんかお手並み拝見や。

『…よし、』

((ﾊﾟｼｯ……

『……あれ？』

「はははははっ！空振りやん！」

『…え？ブクロさんと同じように打ったのに…』

案の定空振りやった。

いや俺の真似してるつもり？

全然ちゃうかったで？

グーで掴んどったし、狙い定めてないし、

グダグダやんけ。

「ホンマオモロいなぁ…はっはっはっ…」

『っ……ブクロさん笑ってないで教えてくださいっ』

「んー……しゃーないなぁ」

俺はAの後ろに立って、手取り足取り教えた。

「…まず足は肩幅に開け、グリップは優しく握る。
……そうや……って…」

『……』

「おい」

『ぁっ……はい……』

うわ……すぐ後ろにブクロさんがいるし、
耳元で聞こえる低い声。

私の手を上からブクロさんの手が掴んでるしで…

……恥ずかし。

「そしてこのまま……」

((ﾊﾟｼｯ…

『あっ』

「おっ！すげぇやん、今のがナイスショットや」

『えっ…すごい…私打てたんだ…』

「おぉー」

『ブクロさんが教えてくれたお陰ですね！』((ﾆｺｯ

間近でみるAの笑顔。

……だからその顔反則や。

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