鬼強し。 ページ6
痛みで動けない足を無理やり動かし、刀を持つ手に力を込める。
この廃墟から鬼の気配がし、ますね……
頭が、痛い。
足が痛い。
全身がボロボロで壊れかけているんですかね。
でも、それでも、
「い、嫌だ!!まだ、死にたくない!!助けてくれえええええ!!」
悲鳴が聞こえる。
誰かが助けを求めている。
まだ、生きたいと思っている人がいる。
だから鞘から刀を抜く。
苦しい。辛い。
それでも、
私は、柱だ。
「うわあああああああ!!」
鬼が、この男の人を食べようとする寸前に、
私は、鬼の顎に向かって刀を振り下ろした。
大抵の鬼はこれで殺せますが、
「ふーん、君、強いねぇ。」
今回は、少し厄介なようです。
『貴方、上弦‥ですか。』
「正解〜♪君は柱?強いねぇ。」
刀を顎に振り落としたが、寸前でかわされる。
「危ないなぁ〜。
‥‥でも、大丈夫?君、結構苦しそうだよ〜♪」
『ハァ‥‥はぁ‥‥』
体が、熱い。息苦しい。
「そんなんじゃあ、すぐ死んじゃうよ?人間は脆いからね♪」
脆い。
私はピタリと動きを止める。
『……そう、ですね』
確かに、人間は脆い。
『‥‥でも、脆いから良いのではないのでしょうか?』
脆いから、助け合う事が出来る。
苦しい人の事を考える事が出来る。
辛い時、側にいる事が出来る。
‥‥そうか。
「ん〜?君の言っている事はよく分かんないけどさー、君を鬼にしたら面白ろそうだなぁ♪」
『‥‥私は、鬼にはなりませんよ。』
たとえ、死が近づいてても。
『人間として生きたいから__私は、脆くて結構です。』
私は、ゆっくりと微笑んだ。
そして、
いい終わった途端、
油断していた
鬼の顎を斬る。
本当に、人間として生きれて、良かった。
楽しかったです。
すると、さっき、鬼に食われそうになった人が、来た。
「あ、ありがとうッ‥‥本当にありがとうッッ‥‥」
泣きじゃくった顔をしてお礼を言われた。
その後、その人から、何度もお礼を言われた後、その人は帰っていった。
私は、その人が帰るのを見届け、
ずっと抑えていた痛みが溢れ、
その場にがくんと膝をついた。
『ッ‥‥‥あ"』
息が出来ない。苦しい。
その時、声がした。
不「A‥‥?」
『不死、、、川、、さん‥‥?』
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - 英里さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月16日 21時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
英里(プロフ) - こんばんは!初めて読みましたが、とても面白かったです!前投稿されてるものも読んでみようと思います! (2020年5月16日 21時) (レス) id: e68df76455 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年5月6日 8時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハッピーエンド最高です! (2020年5月5日 21時) (レス) id: 4fa03405f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - しろなさん» 見ていただきありがとうございます!テスト終わったらまた更新させて頂きます!(テ、テスト‥‥(泣)) (2020年2月9日 11時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひいらぎ・いろ | 作成日時:2019年11月4日 9時