検索窓
今日:12 hit、昨日:13 hit、合計:98,561 hit

俺は怪しくない。 ページ24

頼んだみたらし団子を食べながら俺は考えた。


Aは死んだのは間違いない。


しかし、Aは今、甘味処で働いている。


俺のことは記憶にない。



考えたが、何も分からないままみたらし団子を食べ終えた。甘くて美味しかった。


とりあえず俺はAが甘味処の仕事が終わるのを待って、話を聞こうとした。


席を立ち、甘味処を出る。Aの仕事が終わる時間を聞きたかったが店長の目が凄い俺を睨みつけてくるので聞けなかった。


仕方がないので俺は外で待つことにした。


外は寒くて冷たかったが、Aが生きていると分かったからポカポカしていた。


しばらくすると、店の中から『お疲れ様でした!』と明るい声が聞こえた。


Aが戸から出た途端、俺をみて目を真ん丸にして驚いていた。


「A、これには深いわ『ひ、人違いです!!!!!!!』


Aは走って俺から逃げた。

怖がらせるつもりはなかった。


俺は走ってAの前に立ち、言う。


「怖がらせてすまない。
俺は怪しくない者だ。安心しろ」


だが、Aはまだ怯えた様子で俺を見ている。


『え、えっと‥‥貴方は「冨岡義勇だ」と、冨岡さんは何故、私の名前を知っていたんですか‥‥?』


話すか少しためらった義勇だが、直ぐに口を開いて言った。


「‥それは、お前は(柱の同僚で、しかも先月まで合同任務でも一緒だったし、何より俺は人の名前を忘れるほど記憶力は)悪くないからだ」



義勇は大事な部分を省いて話してしまったため、Aには“お前は悪くないからだ”としか聞こえていない。



『‥‥‥へ?』


「そういうことだ」


すると、Aがズザザザーッと後ずさった。


義勇は思い出してくれたか?とムフフと笑い、Aはポカーンとしている。


『‥‥えっと、冨岡さん。
もうちょっと詳しく‥‥』


その時、雨が降ってきた。


「‥‥‥(このまま話していれば濡れて風邪をひく。だがまだ何も分からないのに帰りたくはない。だから、)俺の家に来い」



『はい?』


Aは混乱したまま、義勇に手をひかれ、そのまま義勇の屋敷に向かった。

あらぬ誤解→←再会。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (155 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
249人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 死ネタ , 冨岡義勇
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひいらぎ・いろ(プロフ) - 英里さん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月16日 21時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
英里(プロフ) - こんばんは!初めて読みましたが、とても面白かったです!前投稿されてるものも読んでみようと思います! (2020年5月16日 21時) (レス) id: e68df76455 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2020年5月6日 8時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!ハッピーエンド最高です! (2020年5月5日 21時) (レス) id: 4fa03405f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - しろなさん» 見ていただきありがとうございます!テスト終わったらまた更新させて頂きます!(テ、テスト‥‥(泣)) (2020年2月9日 11時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひいらぎ・いろ | 作成日時:2019年11月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。