再会。 ページ23
ある任務帰りの日、冨岡義勇は甘味処に寄った。
特別甘味が好きなわけでもないし、Aに誘われて行ったぐらいだ。
ただ、なんとなくこの寂しいような気持ちを抑えるため、寄ったというだけだ。
しかし甘味処に入った途端、義勇は目を見開いた。
「なっ‥」
死んだはずのAが、そこにいたからだ。
何故？とまず義勇は思った。幻覚か？とも思ったが、あまりにもリアルなため、その考えはなくなった。
『お客様‥‥？』
Aに声をかけられて義勇はハッとする。
だが、義勇の困惑はまだ整理してなかったため、Aの肩を掴んで言う。
「A、か‥‥‥‥？」
分かっている。近くにいる店員が俺を怪しげな目でいることも。
それでも言わずにはいられなかった。
しかし、期待していた答えとは違う返答だった。
『えっ‥‥と、お客様とははじめてお会いしましたが‥‥？』
その答えに義勇は絶望した。
別人か？いや、あまりにも声や顔立ちが似ている。
じゃあ、いったいこの状況はどういうことだ？
どんどん頭がこんがらがっていると、店長らしき人が俺とAの間にはいり、俺を汚物を見るような目で言った。
「お客様、お席にご案内します。
ﾎﾞｿｯ)A、ここは私に任せな！！」
Aはそのまま、戸惑ったように奥にさがった。
「あっ‥‥」
「お客様？さあ、お席にご案内します」
完全に店側には怪しまれただろう。
当然だ。突然見知らぬ男が、店員の名前を知っていて肩を掴んだのだから。
でも、あれは絶対Aだ。
何故だ？Aは死んでなかったのか？
それに、俺のことも忘れている。
いったい、Aに何があったのか‥‥？
疑問を抱えながらも俺は鮭大根を頼んだ。
そして俺は今日、甘味処に鮭大根はないことを知った。
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - 英里さん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2020年5月16日 21時) (
レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
英里(プロフ) - こんばんは！初めて読みましたが、とても面白かったです！前投稿されてるものも読んでみようと思います！ (2020年5月16日 21時) (レス) id: e68df76455 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2020年5月6日 8時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 完結おめでとうございます！ハッピーエンド最高です！ (2020年5月5日 21時) (レス) id: 4fa03405f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - しろなさん» 見ていただきありがとうございます！テスト終わったらまた更新させて頂きます！（テ、テスト‥‥（泣）） (2020年2月9日 11時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ・いろ | 作成日時：2019年11月4日 9時
