☆ ページ32
ガラガラ…
村「ええで、大倉」
開けられた扉の奥には酸素マスクつけて
横山先生に涙拭いてもらっとる亮ちゃんが居った
村「俺らしばらく席外しとくから…
２人でゆっくり…はなしせぇ…」
倉「…っ」
すれ違い様に渋谷先生に腕を捕まれる
渋「あんま興奮させるような事言うなよ…？」
倉「はい…」
横「…」
ぽんぽん…って黙って俺の肩叩くと
横山先生は扉を閉めた
倉「…」
亮「…大…倉」
近く行かんでもわかる…
亮ちゃんが…
泣いてる…
亮「ごめ…」
倉「亮ちゃん…」
ベッドに駆け寄って細い肩力一杯抱きしめた
倉「…」
亮「ごめ…お…くら…」
倉「何で謝るん？」
亮「やって…俺…」
腰にまわされた手がギュッと俺の服を握る
倉「アメリカ…行く事にした？」
亮「…」
躊躇うように小さく頷く亮ちゃん
倉「うん…それでええと思う
そうするんが…亮ちゃんにとって一番やって」
亮「お…くらぁ…ｸﾞｽｯ」
倉「うん…大丈夫…大丈夫やから…」
俺は…大丈夫やから…
倉「亮ちゃん」
亮「…？ｸﾞｽｯ」
涙で濡れた顔を拭いながら
亮ちゃんの顔を脳裏に焼きつけるように見つめる
倉「亮ちゃん…俺待っとるから」
亮「…」
倉「亮ちゃんが帰ってくるん…待っとるから」
俺の言葉にまた亮ちゃんがポロポロって涙を流した
倉「ずっと…待っとるから」
亮「お…くら…」
ちっさく首を横に振って辛そうに眉下げる亮ちゃん
倉「亮ちゃん…」
亮「あかん…そんなん…あかん」
倉「何で…？」
亮「何年もかかるねんで…？
ずっと…帰って来られへんかもしれん…」
倉「それでもええっ」
俺には亮ちゃんだけやから…
亮「あかん…」
倉「亮ちゃん…
迷惑…？重い…？
待たれるんは…負担になる…？」
違う…って首横に振って泣く亮ちゃんを抱きしめる
倉「やったら待ちたいっ
亮ちゃんの帰り待ちたい!!」
亮「帰って来れるか…わからへんもん…ｸﾞｽｯ
いつ死ぬかも…わからんやん…
そんな俺のために…大倉の大事な時間…無駄にして欲しくないねん…」
倉「それでも待ちたい!!
無駄な時間やなんて思わんから!!」
亮ちゃんの肩掴みながら必死に自分の想いをぶつけた
亮「おお…倉…」
亮ちゃんが…
酸素マスク外しながら俺を見つめる…
涙…ポロポロ流しながら…
ふわっと微笑んで…
俺の頬に優しく触れた…
亮「大倉…
俺と…別れてください…」
倉「りょ…ちゃ…」
亮「お願い…します…」
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きっちょ(プロフ) - (名前)ゆーきゃんさん» 読んでいただきありがとうございます！番外編で書けたら書いてみたいです♪ただ確実にtornさんねじ込んじゃう予感www (2017年12月19日 18時) (
レス) id: de76b3147d (このIDを非表示/違反報告)
きっちょ(プロフ) - 虹色さん» 今少しずつ短編を書きためているので、いつの日かアップ出来たらいいなぁって思ってますっ!ゆっくりマイペースに頑張ります！ (2017年12月19日 18時) (レス) id: de76b3147d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆーきゃん(プロフ) - 胸が痛くなるくらい切ない場面もありましたが、納得の結末です！きっちょさん、ありがとう！まさか、山田と横雛までくっついているとは…。2組のスピンオフとか期待しちゃいますが…どうでしょう？気が向いたら、お願いします！ (2017年12月18日 17時) (レス) id: c1bb54932d (このIDを非表示/違反報告)
虹色 - あせることは、ありませんよ＼(^^)／きっちょさんのペースで頑張ってくださいｏ(*≧∇≦)ﾉただ、無理はしないようにお願いします(ToT)きっちょさんが私の生きがいです（笑）応援してまーす(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2017年12月15日 22時) (レス) id: d8ddfeabe0 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょ(プロフ) - 虹色さん» tornさん色々シチュエーションは考えてはいるんですが中々アップするまでには至らず…(汗)アップ出来るような作品が仕上げられるよう頑張りますっ (2017年12月15日 12時) (レス) id: de76b3147d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きっちょ | 作成日時：2017年2月15日 12時
