式神生活〜ふわふわぽむぽむなキミ〜

何度でも ページ41

空狐のおじいさんたちと作戦練ったあと
子狐たちや丸に別れを告げて亮ちゃんと２人での帰り道…

倉「なぁ…亮ちゃん」

「…？」

俺の腕ん中のふわふわが顔をあげる

倉「俺…亮ちゃんを好きで居ってもええんかな…」

「？」

真ん丸の瞳が不思議そうに俺を見つめた


倉「俺…２人の邪魔してへん…？」

亮ちゃんと…酒呑童子…２人の想いの…

「…」

倉「俺なんか…居らん方が…」

ポンッ!!

ギュッ…
「何でそんな事言うん…？」

腕ん中のふわふわが亮ちゃんに変わると
ギュッと抱きしめられた…

「何でそんな…突き放すような事言うん…？」

倉「亮ちゃん…」

「確かに…酒呑童子は…俺んとっては特別なんかもしらん…

せやけどっ…
今俺が好きなんは忠義だけや…
側に居りたい…って
失いたない…って
そう思うんは忠義だけやしっ…」

亮ちゃんに包み込まれた頬が熱い…

「忠義は…俺の事好きやない…？
もう俺なんかいらん…？

もう…俺の主…やめたい…？」

今にも泣いてしまいそうなその瞳…



倉「……やめたい」



「っ…」


倉「主なんか…
式神と主みたいな…そんな義務的な関係やめたいよっ」

「忠…義…」

倉「式神やからとか…主やからとか…
そんなん関係なく側に居りたいんやもんっ
ただ亮ちゃんの側に居りたいねんっ

好きやから…」


ギュッ…
「忠義…」


倉「好きや…亮ちゃん」


亮ちゃんの腕ひいて、うちに帰ると夢中で亮ちゃんを求めた

ベッド行く時間も惜しい

玄関で靴も脱がんと亮ちゃん押し倒して
噛み付くように唇を奪った

倉「ﾊｧ…どこも行かんで亮ちゃん」

ずっと…側に居ってや

「ﾊｧ…居るよ…ずっと…忠義の側に…」

床に繋ぎ止めた両手をギュッと握りあって
何度も唇を重ねた…

何度も互いの存在を確かめあって…

何度も互いに触れあって…

見つめあって…

繋がって…

「ﾊｧ…たぁ…よし…ﾊｧ…」

倉「りょ…ちゃん…ﾊｧ…」


何度も互いを呼びあった…


声が嗄れるまで…何度も…何度でも…

恋しい…→←永遠に

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