亮side ページ17
すば る君の身体から漂う
俺の知らない甘い香りに吐き気が襲ってきた
亮「っ…はぁ…はぁ…」
トイレの壁にもたれ掛かりながら涙を拭う
亮「ぅ…ぅー…グスッ…」
ズキッ…
俺が手を払った時…
すば る君めっちゃ悲しそうやった…
最低や…俺…
すば る君…傷付けて…
ズキッ
亮「んぐっ…はぁ…グスッ…」
あんなに…会いたいって思っとったはずやのに…
今はこんなにも顔見るんが辛い…
ズキッ
すば る君に嫌われてもうたかもしれん…
ズキッ
あの女の人んとこ…行ってまうかもしれん…
ズキッ
亮「んっー…」
お腹…
ズキッ
痛い…っ
ズキッ
亮「っ」
ズキッ
嫌や…
ズキッ
これ以上俺から大事なもん奪わんでっ…
〜執事side〜
コンコン…
執事「亮様…?大丈夫ですか?」
なかなか戻って来られない亮様が心配で
追って来てしまったものの…
今は一人になりたいでしょうか…
執事「…亮様?」
「…」
コンコン…
執事「亮様?」
「…」
コンコン…
執事「亮様っ」
何の反応もなさらない…
まさかっ…
執事「失礼しますっ」
一歩下がり…思い切り扉を蹴破るっ
バンっ!!
執事「…っっ!!
…亮様っ!!」
壁にもたれ掛かり意識のない様子の亮様…
直ぐに医師に診てもらわなくてはっ
執事「誰かっ!!直ぐにお医者様をっ!!」
そう叫び
ベッドに移そうと亮様を持ち上げようとした…
ヌルッ…
執事「っ…」
抱えようと亮様の足元に差し入れた手が…
嫌な感触をとらえた…
信じたくない…そう思いながら…
ゆっくりと手を確認する…
執事「はぁ…はぁ…あっ……はぁ…っ」
私の手は…
真っ赤に染まっていた…
執事「誰か………早く……」
どうか亮様をこれ以上苦しめないで下さい…
執事「誰かっ!!早くお医者様をっ」
亮様にこれ以上涙を流させないで下さい…
もう…
これ以上この方の笑顔を奪わないで…
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作者名:きっちょ | 作成日時:2016年8月25日 9時