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２日目の式典すっぽかして慌てて城に帰ってきた
亮の携帯が通じん…
あの女っ…亮に一体何言うたんやっ!!
階段を駆け上がり亮の部屋が見える所までくると部屋の前には執事の姿
す「はぁ…はぁ…おいっ…亮の携帯…っ」
ダンッ!!
す「っつ!!」
胸ぐらを掴まれそのまま壁に背中を打ち付けられた
執事「っーー!!」
目の前には長い付き合いの中でも見たこともない執事の険しい顔があった
執事「お前っ(怒)」
ダンッ!!
執事「今まで一体何してたっ!!」
ダンッ!!
す「っつ!!」
何度も背中を壁に叩きつけられる
執事「今あの人がどんだけ大事な時期かっ!!」
ダンッ!!
執事「今日がどんだけ大事な日かっ!!」
ダンッ!!
執事「わかってんのかっ!!(怒)」
ダンッ!!
す「っつー…!!」
怒っとんのに今にも泣きそうなその顔に…
何も言い返せんかった…
執事「泣いて…泣いて…泣いて…泣いて…
それでもお前からの連絡待ち続けてっ…」
す「っ…」
執事「電源切れるまで必死に握りしめ続けて…
意識失うように…今やっと瞼閉じて…」
す「…っ」
執事「これであの人から子供奪うような事態になったら…
お前どう責任取るつもりだっ!!(怒)」
す「ーー…」
胸ぐら掴んだままの執事の肩が震える
執事「何であの人を傷つけんだよ…」
す「…」
執事「こんなにお前を…
愛してくれてる人を…何で…」
す「…」
俯く執事の拳があがり…
殴られるっ…そう思うた…
「やめてっ!!」
執事の身体がグラッと揺れた
執事「っ…」
執事の腕を両手で掴み必死に止める
す「亮……」
亮「すば る君は何も悪くないから…
悪いんは俺やからっ…
すば る君を殴らんで下さいっ…」
執事「亮…様…」
亮「俺が約束守らんかったから…
ええ子で待ってるって…
連絡待ってるって言うたのに…
電話なんて…したから…」
執事の腕にしがみつきながら小さく震える亮を見てられんくて
そっと手を伸ばした
す「亮…」
亮「ごめんな…すば る君…」
力なく笑う亮の目は真っ赤に腫れてて
見てるこっちが辛なった…
す「亮…俺…」
亮を抱きしめてやりたくて身体を寄せる
亮「っ!!」
ドンッ!!
す「っ!?」
亮が両手で俺を払いのけた…
す「っ…亮…？」
亮「…ごめ…俺っ…うっ…」
亮が口元に手をあて走り出す
す「亮っ!!」
後を追おうと足を踏み出すと
す「っ!!」
執事が俺の前に腕を出し追うのを止めさせた
執事「そんな甘ったるい匂いつけて…
あの人に近づくなっ」
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作者名：きっちょ | 作成日時：2016年8月25日 9時
