亮side ページ12
亮「すば る君…まだかなぁ…」
今は12時５分前…
12時んなる前に電話くれる言うてたけど
いつやろ…
俺…1時間前からずっと待ってんねんけどなぁ…
ギリギリとかにしてくるんやろか…？
それとも…サプライズで帰ってきてくれるとか？//
いや…それはないよな？さすがに//
でも…すば る君やし///
なんて淡い期待をしてみたりして…///
11時57分…
すば る君…まだかなぁ…
11時58分…
遅いなぁ…
11時59分…
すば る君…まだ…？
…
…
…
12時…
亮「すば る君…？」
何で…電話くれへんの…？
まだ仕事が忙しいん…？
12時01分…
もう…俺の誕生日…やで…？
電話…忘れとんのかな…？
それとも疲れて寝てもうたんかな…？
12時15分…
亮「すば る君…ｸﾞｽｯ…」
まだ…かな…
ｺﾝｺﾝ…
亮「っ!?」
すば る君っ!?///
執事「亮様…まだ起きてらっしゃるのですか？」
亮「…」
執事「亮様…？」
ガチャ…
部屋の扉を開ける
執事「亮様…？」
亮「もう少しだけ…起きてたいんです…」
執事「どうかなさったのですか？」
亮「…」
執事「亮様？」
亮「すば る君から…」
執事「？」
亮「すば る君から連絡が来んくて…」
執事「えっ？しかしっ…もう…」
執事さんが腕時計を確認する
12時40分…
とっくに約束の時間は過ぎとる…
亮「何か…あったんですかね…？」
執事さんとベッドに座りながら
すば る君からの電話を待つ
執事「亮様…電話してみてはいかがですか？」
亮「えっ？」
執事「あの王子の事ですから亮様への電話を忘れてるって事は考え憎いですし
もしかしたら飲みに付き合わされて抜け出せないのかもしれません…」
亮「…」
執事「このままいつになるか解らない連絡を待つよりは…」
執事さんの言う通りやな…
忙しくても…少しなら電話出てくれるかもしれんし…
ほんの少しでもすば る君の声聞きたいし…
俺は執事さんに横に居ってもらいながら
勇気出してすば る君に電話することにした
プルルル…プルルル…
なかなか出てくれへんなすば る君…
やっぱり仕事忙しいんかな…？
何度目のコールやったやろか…
諦めて切ろうとした時やった
プルルル…プ…
コールが鳴りやんだっ
亮「っもしもし…？すば る君…？」
「どちら様ですか？」
亮「えっ…」
誰…？
「もしもし…？」
亮「…」
すば る君…？
この…女の人は…誰…？
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作者名：きっちょ | 作成日時：2016年8月25日 9時
