秘めた想い ページ43
赤「…俺は汚いなんて思わへんかった」
亮「アーセナル…」
赤「綺麗やって…そう思った
無理矢理しといてなに言うてんねんって思うやろうけど…」
俯く亮の肩を抱きしめ
自分の秘めた気持ちを吐き出した
赤「正直…まさか自分がお前の事好きんなるなんて思わんかった…
お前の言う通り…ガキやって思っとったし…」
亮「…うん」
赤「せやけど…
お前が船に出入りするようんなって
一緒に過ごすようんなって
惹かれてくんが自分でもようわかってん…」
赤「いつもニコニコしとるお前を…
俺らの前では辛さなんて微塵も感じさせんお前を…
一人きりで…泣いとるお前を…
守ってやりたいって…
ジョニーやなく…俺が守ってやりたいって思うようになってん…」
亮「アーセナル…」
赤「ごめんな…傷つけるつもりなんてなかってん…
一生黙っとくつもりやった…」
自分の気持ちなんて…消し去るつもりやったのに…
亮「ごめん…好きんなってあげれんくて…」
亮が消え入りそうな声で囁いた
赤「謝んなや…
お前がジョニー好きやのわかっとって
好きんなったんは俺なんやから…」
亮「せやけど…」
赤「お前は何も悪くない…悪いんは俺や…」
亮「アーセナル…」
腕を緩め亮の頬を両手で包み込む
赤「なぁ亮…
俺なたぶんお前の事当分の間諦められへんと思うねん…」
亮「…でも…」
赤「わかっとるっ
好きんなってくれなんて言わへんし
況してや、ジョニーとお前の邪魔しようなんて思ってへんっ」
亮「…」
赤「ただ…好きでおることだけ許して欲しいねん…」
亮「アーセナル…」
赤「２度と…泣かせたりせぇへんから…
好きでおらせて…亮」
眉を八の字に下げて亮が俺を見る
亮「そんなん…アーセナルが辛いだけやのに…」
赤「それでもええ…
お前が許してくれるんやったら…」
亮「…………うん」
しゃーないって感じで渋々頷く亮
赤「ありがとな…」
亮「うん…」
ｺﾝｺﾝ…
緑「亮…ちゃん…？」
ジョニー…
まぁ俺と２人なんて心配に決まっとるよな…
亮「今行くっ」
亮がベッドから立ち上がる
赤「ごめんな…亮
……ありがとう」
亮「んーん…俺もごめん…」
ギュッ
亮が俺を抱きしめる
亮「好きんなってくれてありがとう…」
赤「りょ…」
ﾁｭｯ…
亮の唇がそっと触れた…
亮「おやすみ//」
赤「………」
部屋を出ていく亮の背中を見つめ
指で唇に触れる
赤「…//あかんやろ…それは…///」
俺ほんま諦めつかへんやんっ///
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作者名：きっちょ | 作成日時：2016年8月24日 21時
