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☆お洒落さんの弟と 2 ページ30

MHside


開かれたドアの先には、鬼気迫る表情のスングァンが立っていた。

どうやら只事ではないらしい。


SG「Aヒョン!ミンギュヒョンが物壊しました!」

「え?また!?」

あぁ、アイツまたやったのか……。

スングァンの言葉に口に出しはしないが、ヒョンと全く同じことを考えた。


そう、“また”である。

あいつは、別に物の扱いが酷い、というわけでもないのに物を壊す天才だからな。

あいつに壊されたメンバーの私物は数知れず…。


「今度はなに壊したの?」

SG「ハニヒョンのその…」


ヒョンが眉間を押えながら聞くと、スングァンは言いづらそうに、宿舎のパワーバランスの頂点にいる人の名を口にした。

俺とヒョンはその名前を聞いた瞬間、顔を顰めた。

ヒョンなんて顔色が白を通り越して青くなっている。


よりによってなんであの人の物壊しちゃうんだよ。

朝からジョンハニヒョン機嫌悪かったのに…。


朝のジョンハニヒョンを思い出していると、大きな音を立ててドアが開いた。

なんでこの宿舎の住人たちはドアひとつ静かに開けることが出来ないのだろうか…。


MG「ヒョン!どうしましょう!?」

どうやら、騒動の原因のお出ましだ。

まるで、“焦る”という言葉のお手本のような様子のミンギュは、まじで1回落ち着け。

本当に、“焦る”という言葉を辞書で引いたら、ミンギュって書かれてそう。


「どうしようって、謝るしかないよね」

そんなミンギュにヒョンは、どうやら一周まわって落ち着いたらしい。

あれだ、自分より焦ってる人間がいたらマシになるやつ。


MG「で、でも…」

ヒョンの言葉に煮え切らない返事を返すミンギュは、幻覚か捨て犬のように耳を垂れさせ、ぺしょぺしょと泣いている。

こいつと同い年とか信じたくない。


俺がそんなことを考えているうちに、俺の隣に立っていたはずのヒョンは、いつの間にかミンギュの傍に居た。

ミンギュを落ち着かせようと頭を撫でて声をかけるヒョン。

「ヒョンも一緒に謝るから…」

その姿はまさに母親のようだが、身長が低いため物凄く頑張って背伸びをしている。

MG「ヒョン〜〜!ありがとうございます!」

尻尾をブンブンと振って、嬉しそうにしているミンギュだが、できれば屈んでやって欲しい。

本当にヒョン辛そうだから。







.

やっぱりヒョンはこのままで良いと思いますよ。

十分かっこいいですから、これ以上かっこよくなられたらこっちが困ります。


 

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幽玄(プロフ) - 雪乃さん» コメントありがとうございます!凄く励みになりました! (2021年8月19日 8時) (レス) id: c1524b22b1 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - こんなに可愛い主人公がマンネじゃなくてじゃなくて95lineでもない設定が初めてなので他にはない作品で楽しく見させていただいてます!これからも読ませていただきます!毎日楽しみにしてます^^ (2021年8月19日 7時) (レス) id: c00bda6811 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幽玄 x他1人 | 作成日時:2019年12月6日 21時

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