ちぐはぐコンビ (ページ49)

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92話任務を遂行せよページ49

「ちょっと待て、夢？あんたも夢を見たの？」

「待て待て待て待てって君、お座りも待ても話もできない犬じゃないだろう？考えろ。」

んな、殺生な話があるか！！と云いつつ彼が考えている事はよくわからないので取り敢えず私は考える事を放棄した。

「間抜け面晒してるところ悪いけど私は君に夢の内容を伝える気は更々ないよ。」

そう云った時になんとなくだけど察した。私と同じように自分が死ぬ夢を見ていた。そして其れが私を生かす為だけの夢だったって事も。

神さまは相当性格が悪いようだ。悪戯にも限度ってもんがあるだろうと一言だけ云って殴りたい。

幸せだと感じた矢先に死なせるなんて、趣味も悪ければ性格も悪いのか、救いがないな、神よ。

「まぁ、いいけど、次ね。

二つ目、私は君が来たら神さまが管理をしている世界を管理しろと云われた。

三つ目、君にはほかの世界に居る"作られた登場人物"の制御と云う名の一番面倒な雑…監視をしてもら………」

「ねぇ、一回ツッコミ入れさせて。」

監視？管理？雑用っていいかけてるし、なんなんだ一体。神さまは何をやらせたいのか、全くわからない。

況してや目の前の少しだけ目をキラキラさせている此奴に一番ツッコミたい、なんなんお前？

「まぁ、私が行ける世界としたら本当に一つしかないらしいんだよね。」

「お前神さまに何したの。」

「少し無礼を働いてね、怒られちった。」

「テヘペロじゃねーんだよ、何してんのお前！！」

生粋のボケがツッコミに回る事って相手が相当なボケじゃないとないよね、本当。
何、私が何をしたというの。新八やトシに迷惑かけて胃に穴を開けさせた事は謝ろう。でも私だけが悪くない。

「そこでね、君には初歩段階としてある世界に行って家族を作ってきなさい。私もそこだけは行けるから。」

「いや待ってお願い待って意味がわからない。」

「死んだ後は荷物がテレポートされるようになってるんだけど…正直邪魔なんだよね。」

迚もいい笑顔で邪魔だよね、と云われた事に対しては怒らない。だが待ってくれない事には怒ってる。頼むから説明を、説明をください。と懇願していると阿保だね君は。と何度目かわからない罵倒をされた。

罵倒が多く入り過ぎたので要約するとこうだ。

『刀剣乱舞』という世界に行き、ブラック本丸を救え。との事だ。

何処から出したかわからない膨大な資料を即覚えろと云われたので一旦蹴っておいた。