ちぐはぐコンビ (ページ45)

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沖田へページ45

初めて誰かに手紙を書いた気がする。ありきたりに、貴方がこれを読んでいるということは、私はこの世にはいないのでしょうとでもいえばいいのかな。よくわからない。

でも実際に沖田がこれを読んでるってことは私は沖田のそばにいないだろうな。

沖田にはいろいろと迷わくをかけたし、それ以上に嫌なこともたくさんした。

ゆるしてだなんていわないしこれからも私をうらめばいいと思ってる。でもごめん。ゆるしてだなんていわないっていいながらゆるしてって私はいうよ。
何もいわずに自分で決めた勝手をゆるしてください。でも大丈夫、私が死んで一時間後位には沖田もあっちにもどれるはず。これは神様のイタズラで、私たちは巻き込まれた。だから源外のじいちゃんを責めないでやって。といってもこっちにいたきおくは残らないし、沖田は私を覚えてはいないと思う。

もしかりに、もしかりにだ。沖田が私のために泣いてくれているというのであればこれだけはいわせて。

私のために泣いてくれてありがとう。

沖田、お前とは十五の時初めて出会った。生に関してむとんちゃくだった私は沖田に憎まれたのを機に変わりました。長くはこの話を語らないけれど今の私がいるのは沖田のお陰なんだよ。ありがとう。

沖田はドSでクソやろうで、どうしようもなく自分を大切にしなかったけど、だれよりもトッシーや近藤、隊士の事を考えて動いていた沖田はめちゃくちゃかっこよかった。私の罪を許さない立場にいてくれてありがとう。

お前は私を忘れるけど、私は沖田を忘れたりしない。私に関してのきおくはすべて無くなる。二枚目は私がこの世界から帰る方法を調べた結果が残っています。

随分と長くなったし、ありがとうしか書いてないけど最後に、二度と会えない君にひとつだけ。

ありがとう。