46話 お勉強 ページ49
「何だ此れは。」
頭を掻いて神月は仮眠室で生徒に出された問題を解いていた。
沖田は化学を、神月は数学を。
「うわ、すげ。そんな解き方見た事ねぇ…」
生徒達は自分達の頭に入るからと彼らに教えていたのだ。
「ってか意外だよな切島。」
「あ〜、上鳴の言いたい事は分かる…。」
上鳴がバカじゃなかったんだと云うと切島が慌てて上鳴の口を塞いだ。
まぁ、沖田に関しては彼方で劇薬処理の資格みたいなのを取っている為、割と化学に強かったりする。
「んな事やってねェで、真面目にしろィ。」
「其れブーメランだぞチビ。」
普段から書類整理等は全て神月に任せていて、何時も此の時間は寝ているか、落語を聞いているかの何方かだ。
「期末試験のテスト内容知らないのかよ〜。」
「さぁな。ま、難しいらしいぞ。」
グハッとダメージを受けた様な仕草をした上鳴は机に突っ伏した。
「おい今ゴンって言ったぞ！大丈夫か！？」
切島はそんな上鳴を揺すっていた。
「ここ他に誰か来てんの？」
「轟とか緑谷だろ、芦戸に耳郎、あ、女子は大体来てる。」
指折りで数えている神月の隣で完全に寝落ちした沖田。
「神月さんさ〜、どこで轟と仲良くなったん？」
「…私はお前らとも仲良いと思うけどな〜？」
頬杖を付いて耳に髪をかけ内心ニヤニヤと笑いながらそう云うと上鳴は顔を赤くし初心の様な反応をした。
「そうっすか！俺も神月さんや沖田さんと仲良くなれて嬉しいっす！！」
予想外の反応で神月は長い溜息を吐いた。
「大型犬かお前は。
轟とは成り行きで懐かれた。」
揶揄いながら云う神月は上鳴が耳郎とくっつきそうだなと思っていた様なので揶揄って終わった。
「ひぇ、神月さん強い…。
あ、沖田さん寝落ちしたっぽい。」
「はぁ〜？」
そう云いながら沖田を雑にベッドへ運ぶ神月を二人は目を丸くして見た。
「何でだって思ってるだろ？
此れは絶対に沖田とか他の奴には云うなよ。
私が何時、沖田が嫌いだって口に出した？」
よっこいしょと座る神月に目をキラキラさせる上鳴。
「やっぱ好きなんだな！？」
「はい残念。…でも別の出会い方してたら唯一無二の相棒だったんだろうな。」
ちぇ〜っと面白くなさそうな顔をした上鳴とそんな上鳴を制する切島。
偶にはこんなまったりとした時間も善いものだなと思った神月だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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終夜(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅くなると思いますが、なるべくあげられるよう頑張ります！ (2018年11月16日 21時) (
レス) id: 7b6e0d6279 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 沖田君と神月ちゃんのやり取り好きです！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月16日 19時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：終夜 | 作成日時：2017年8月23日 13時
