37話 勇敢に ページ40
沖田視点
「レシプロ……バースト！！！」
「今回の美味しい所は譲ってやらァ。」
飯田と緑谷が技を繰り出した時、俺はそう云った。
勇敢に戦うガキ共の背中を今度は俺が見させられた。
あァ、手前は此処まで読んでたってのか。
だから放置したのか。
あの攻撃を受けて尚、立ち上がるヒーロー殺しには確かに信念があった。確固たる信念が。
俺はガキ共を引き下がらせヒーロー殺しに留めを刺そうとしたのだが、
『未だ待て』
そう何処からか、服の中からか聞こえた。
本当に末恐ろしい奴でィ。
「後でマジぶっ殺すからな。」
「お前を倒そう！！今度は犯罪者として…ヒーローとして！！」
最後の攻撃が決まりガキ共を一旦引き下がらせた。そして縄を見つけて縛った。
「良くやった手前ら。」
隊士にそう云う様に、ガキ共に云ってから怪力クソ女がするみたく頭を撫でた。
俺の方が轟と飯田より背が低い事を云った瞬間殺すからな。
ズルズルと引き摺りながら歩くと通路に出た。
割と沈静化されたんだねィ。
「む？んなっ……何故お前がここに！！」
「グラントリノ！！」
コントの様な会話を久し振りに見た気がする。俺もあの騒がしい歌舞伎町が恋しくなってきた。
「よっす沖田、良くやった。でも左腕は斬られてんじゃーん？」
暫くしてからエンデヴァー、轟の親父と怪力ゴリラがやってきた。
俺はゴリラに掴み掛かり一発入れようとしたが止められた。くそか、死ね。
轟はエンデヴァーと一緒に来たゴリラに戸惑いを隠せていなかったが、まぁ、大丈夫だろ。
「三人共、僕のせいで傷を負わせた…本当に済まなかった…なにも…見えなく…なってしまっていた……」
下を向いて涙を浮かべた。
「僕もごめんね。君があそこまで思いつめてたのに全然見えてなかったんだ、友達なのに」
「しっかりしてくれよ、委員長だろ。」
涙をぐいっと拭って此方を見た飯田とクソアマを睨んで揺さぶる俺と無表情で耳に指を突っ込んでいるクソアマ。
「ありがとうございます。本当に…」
「何で私に云うの、沖田と彼奴らに面と向かって謝罪じゃなく、感謝しろよ。」
「それでも、ありがとうございます…！」
そう云ったゴリラだったが緑谷と轟も続けて頭を下げた為に少し焦っていた。ざまァねえな。
「チビは如何だった？感謝されて」
「……嫌なモンではねェだろィ。」
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少々原作と変えております
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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終夜(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅くなると思いますが、なるべくあげられるよう頑張ります！ (2018年11月16日 21時) (
レス) id: 7b6e0d6279 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 沖田君と神月ちゃんのやり取り好きです！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月16日 19時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：終夜 | 作成日時：2017年8月23日 13時
