13話 能ある鷹は爪を隠す ページ14
襲撃(マスコミによる)が今日あった
５時間後のことだった
会議室を借り、犬猿の仲であるはずの沖田と神月が真剣に話し合っていた
もう一度云おう、真剣に、だ
「授業表が盗まれたとなりゃ相当面倒くせェ事になっちまったねィ」
シャープペンシルをクルクルと器用に指で回転させた沖田
「あぁ、然も明日にUSJに行くとなると……」
顎に手を当て少し考える素振りを見せる神月
「…侵入するにあたってワープ、若しくは透過辺りの個性持ちが居ると思った方がいいな
でも”あれ”を考えると崩壊、破壊或いは分解の個性持ちもいる」
彼女は春雨の戦略を練るにあたり、失敗した事は片手で数えるくらいで、其の上強い。戦争に関しては天賦の才能を持ち合わせているのが神月である。
先程神月が云っていたことを素早く紙に書いていく沖田
彼もまた真選組の一角を担う実力者で真選組随一の戦闘能力を持っている。
上に頭が矢鱈とキレる曲者のお陰で頭に関しては余り披露される事は無かった
「首謀者は割と子供っぽいと俺は見やすぜ。明日襲ってくる様なら確実にそう言えまさァ
正面突破とか阿呆でさァ」
「…其れは私も考えてた事だけど、先ずそうなると厄介になるのは精々四、五人だな
後、視野に入れないといけないのは”スパイ”だ」
これは書くな、そう沖田に伝えた神月
何故そう思う、と沖田は神月に問い掛けた
「マスコミはセキュリティが”作動する事”を”知らなかった”
だがあっち側はセキュリティが”作動する”ことを”知っていた”」
神月がそう思うには確信があったからだ
主犯格は抑も崩壊の個性、或いは破壊の個性を持っている奴をこっちに送った、と云うことはセキュリティ網を知っていると云う事
学校内にも設備されているセキュリティ網があったはずだ。それにマスコミにも公表すらされていない”職員室”の場所が分かるものなのだろうか
「…成る程な、こりゃ俺にも考えつかなかった。流石元春雨第七師団副団長様だねィ？
戦略に関しても、戦闘に関しても、トップレベルの…いや、実質トップ
それが春雨第七師団副団長様…」
止めろ、そう言って沖田の紡ぐ言葉をを遮った神月は眉を顰めて其れは昔の話だと云う
「…兎に角明日はお前待機な、此処襲われるかもしれない。んで相澤、八木、後は資料を参考して、最後に私ぐらいなら生徒は何とかなるだろ」
何でだと反抗の色を見せる沖田だったが、一応今の家なので此処に残ることにした
14話 勉強と戦略は違う→←12話 太らない体質の人うらやまちぃ
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終夜(プロフ) - ありがとうございます！更新は遅くなると思いますが、なるべくあげられるよう頑張ります！ (2018年11月16日 21時) (
レス) id: 7b6e0d6279 (このIDを非表示/違反報告)
雨(プロフ) - 沖田君と神月ちゃんのやり取り好きです！これからも更新頑張ってください！ (2018年11月16日 19時) (レス) id: e3333da4ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：終夜 | 作成日時：2017年8月23日 13時
