32話 バスの中 ページ38
「ふぁ〜…ふ。」
「はよ茅ヶ崎。眠そうだな。」
「おー、はよ。やっくんは割と元気だな。」
数日前にできた新マネを迎えて初めての合宿になる。
ほんの数日前だが、来たいと言ってくれて助かった。
「お、おはようございます!」
「あ、おはよう。深月ちゃん。」
眠そうな顔から瞬時に笑顔に切り替えた。
「お、遅れてすんません!!」
「お、全員来たな〜。バスに乗り込め野郎共〜!!」
「こら、朝だからね黒尾。」
大慌てで来たリエーフを最後に朝からハイテンションな黒尾がバスに乗り込む。
深月ちゃんと二人で分け合って荷物を持って一番後ろの席に向かった。
「ごめんね、急だったのに来てもらっちゃって…。」
「い、いえ!!私が来たくて来ているので!!」
いや〜、うちの後輩かぁいい。
研磨とか無気力系男子から芝山、犬岡の可愛い系統の男の子。
そこで私は気がついた。三年生組も割と個性的だと言う事に。
海はお坊さんだよ?やっくんはオカンっしょ?黒尾は……うん。
なんて事を考えて居るうちに睡魔に身を任せ眠ってしまった。
ーーーー
「は、はわわ!!茅ヶ崎さんが寝てしまわれた…!(小声)」
「ちょ、久我さん写真…!!写真撮って!!(小声)」
「え、やべ。もう六年近く一緒にいるけどこれは……くるわ、うん。(小声)」
茅ヶ崎(妹)の可愛さに心を撃ち抜かれたバレー部一同だった。
特に三年生中心に写真収集に勤しんでいた。
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作者名:終夜 | 作成日時:2017年7月18日 14時