16話 恋バナ面倒 ページ17
練習もご飯も終わりお風呂に入った後に私は少し外に出て持ってきていたノートパソコンとコントローラー、チャット用のヘッドホンを出す。
「あーあー、きこえる?」
『きこえるきこえる。んで?そっちはどう?』
たるちモードの兄に合宿の様子を聞かれて、それなりだと返せば安堵の息を吐いていた。
その後ろでったるさーんと癖のある巻き舌で穴を呼ぶ声が聞こえてきた。
『今日は俺もいるからな』
「万里いんのか」
NEOが万里だったという事実にとても驚いたが今ではもう驚かなくなっていた。
「つか明日早いんだけど」
『まだ10時』
至にしては珍しく、すぐに開放してくれておやすみといった後、薬を飲めと言われた。兄と万里におやすみと返して通話、ゲームを切る。
立ち上がると腰がボキボキと鳴ったのと少し目の前が眩んだ気がした。
「はぁ〜、ババアになったなおい
それに時間もない……か」
あー、戻ったらなんて言われるんだろう。恋バナ?私のこと?はぁと少し憂鬱になりながら大きな荷物を抱えて歩いていると見えた巨体とオレンジ。
二人は少し話していてもう別れるところだったようだ。
「もう、消灯時間になっちゃうよ〜」
「あ!遥さん!!」
飛びついてきたリエーフにお前巨体なんだから自覚しろやと思う。
「あ、あああの!!茅ヶ崎、さん!!」
「ん?どうしたの、日向くん?」
顔を真っ赤にしながら話しかけてくる私より背の低い日向、かわいい。
「ま、前の合宿の時いなかったけど、どうしたんですか?」
「あぁ、こっちに帰ってきたのが最近なの。最近まで海外にいて、だからわからないのかもね」
「か、海外!?すごい!!」
目をキラキラ輝かせる日向に私の周り可愛いのしかいないと思う。
「海外の話はまたしてあげるから、今は部屋に戻って寝よう?明日大変だよ?」
「「あ、おやすみなさい!!」」
「うん、おやすみ」
リエーフの背中をポンポンとして日向の頭を撫でた。
それで部屋に戻ったら恋バナ散々させられた。
結局寝たの11時で色んな事を聞かれた。
例えば、「遥ちゃんって烏野の爽やかくんとか音駒の三年生組、木兎とかと仲良いよね!!」とか。
「残念。いい人達だなとは思うけど好きじゃないよ。今はバレーが恋人」と私は人差し指を唇に持って来てウィンクをして返した。
17話 予測はある程度の複数パターンを頭で描ける人は病みやすいぞ!気をつけろ!→←15話 ウブな子可愛いよね〜
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作者名:終夜 | 作成日時:2017年7月18日 14時