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「…うむ。明日もやるか」
「嫌よ!!」
正座をしながら頷く朔に反発する白火。
短い腕で自分を抱きながら震え嘆く。
「あ、昨日の青年だ」
「無視?!」
「彼からさ、斑の気配したんだよねー」
寝転び、崖の下を覗き混みながら呟く。
懐かしそうに夏目を見つめながら笑う。
「ははっ、彼、まぁたあやかしに追いかけられてるよー」
「昨日みたく助けてやらないのぉ?」
「彼が斑を相棒にしてるなら斑が現れるかなーって思ってんだ…チッ、名取か」
名取という祓い屋を朔は嫌っていた。理由など適当だ、いけすかない、それだけだ。
顔を渋らせて崖から飛び降りる朔。木の枝を掴み一回転し、足音を立てずに木の下に下りた。
「…っ」
「見つけた」
白火も追い掛けようとする。が、何者かが背後から術をかけた。
ほんの一瞬の隙、白火は油断していたため直ぐに捕まってしまった。
…嗚呼、これでやっと朔の被験者にならなくてすむわ!!
内心喜んでいた白火。朔にバレたらホルマリン漬けコースだ。
「どいつもこいつも…名取の次は的場かよ」
…白火が捕まったのは気配で分かっていた朔である。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 更新ありがとうございます! (2020年11月10日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
拳銃(プロフ) - うたプリ大好き?さん» お待たせ致しました!!コメントありがとうございます! (2020年11月10日 6時) (レス) id: 84de347a19 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年10月23日 18時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏時雨 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年11月18日 0時