__懐中電灯 2 (ページ9)

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私は前みたいにカフェで働いて、

忠義さんはお店から専門学校に通う日が続いた。

忠義さんとは前よりも距離が近くなって、友達みたいに話してる。

忠義『ただいま～！！』

信五『おぉ、おつかれ～』

忠義『今日は何しよっか～』

毎日、料理は忠義さんが作る。

私はその他の家事全般。

信ちゃんもマスターもやらなくていい、って言ってくれてるけど
せめてものお礼として。

『あ、おかえりなさい』

忠義『ただいま～～！
あ、Aちゃん何食べたい？』

『えぇ～何がいいかなぁ。』

マスター『A！A！』

『え？？うち？』

マスター『学校の先生』

『え。。』

店の前にいたのは
確か、、担任？

顔忘れるくらい学校行ってないからなぁ。

信五『とりあえず中、入ってください。』

担任『失礼致します。』

ってかこの人。

なんでうちがここに居ること知ってんの。

マスター『A、エプロン取ってあそこ座り』

『うん。』

担任『吉野さん、久しぶりやな』

『あ…はい。』

担任『お母さんとお話したいんやけどな、家行かしてもらったらお父さん？しかおらんくて。』

『・・お父さんなんかじゃないです』

担任『えっ？』

『あっ、すいません。何でもないです。それで？』

担任『吉野さんがどこに居るか知らんって言われたからクラスの子らに聞いたら、ここに居るの見た子がおって。』

『あぁ、』

担任『それで、本題なんやけど。』

『はい。』

担任『入学してからもうすぐ1年経つけど、1回もまだ教育費払って貰ってないんやわ。』

『あぁ。』

担任『それで、何度かお家の方にも電話とかさせて貰ってて様子見てたんやけど、、一向に払って貰ってなくてな。』

『・・』

担任『このままやと、2年生に進級出来るかどうかも怪しくて。
校長先生や教頭先生も１年間は様子見ようって言ってはったんやけど、、

今度、一度お母さんと一緒に
学校来てくれへんかな』

『……一緒に』

担任『お母さんに会えたらいいんやけど。。お仕事か何か？』

『・・・あ、はい。』

担任『そうか、、お忙しいのは分かるんやけど、お母さんに話して見てくれへんかな』

『分かりました、』

担任『呼び止めて悪かったな、
また学校おいでな。』

『ありがとうございます。』

カランカラン

学校なんて行くわけないやん。