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第三話「だってよ…腕野郎……腕が!!!(ドン!)」 ページ4

「腕ェエ!!!!!!!!!!!!!!!」

え、ちょま、これ腕?掴人(つかみんちゅ)の腕??さっきの腕野郎の腕?マ?え、本体は?どこやった?オイ?誰か私に教えてく「大丈夫ですか!」「オギャーーーーーーッッッ!!!!!!!?????」

不意に横から聞こえてきた声に思わずB級ホラー映画に出てくる序盤でやられるモブ役並の叫び声が出た。声がした方へ反射的に振り向くと、人影……恐らく青年がしゃがみ込んでこちらをジッと覗き込んでいた。顔立ちは暗くてよく見えない。

「大丈夫ですか!どこかケガはありませんか!?」

返答を得られなかった青年は再度こちらへ質問を投げかけてきた。その声は先程よりも不安げだ。慌てて青年の方へ向き直ってコンクリ床の上へ姿勢を正す。

「あ、だ、大丈夫です特に怪我はなヴォエッヘ!!!(咳)」
「!?」

突然激しく咳き込む私の背を青年は焦った様子で撫でる。そうだ、先程まで私は全力で走っていたんだった。まだ呼吸も整っていないのに息が上手くできるはずもない。

「だ、大丈夫ですか!?息出来ますか!?」
「大じょカヒュッ、オエ゛ッェ゛、エホァ゛!(咳)」
「全然大丈夫じゃないですよね!!??」

そのと〜り、とタケ○トピアノのCMの声を思い出しつつ、青年に見守られながらひたすら咳き込む私であった……。


____________________


「お見苦しいところをお見せしてしまい大変申し訳ございませんでした……」
「大丈夫です!落ち着いてよかった〜!」

すっかり落ち着いた私は青年に対して、地面に額を擦り付けるほどの本気の土下座を決め込んでいた。出会って数分の青年にトラウマを刻み込んでしまうところだった、あぶね〜。

「立てますか?」

手をこちらに差し出す青年のご好意に甘えて手を上に添えると、ギュッと力強く握って引き上げてくれた。ゴツゴツとしてマメのできた男らしい手に心の中のオタク達がスタンディングオベーション。

どうやら青年が出口まで案内してくれるらしい。これ以上あんな化け物に襲われても嫌だし大人しく着いていくことにした。

第四話「ドーモ、青年=サン、オタクです」→←第二話「化け物」



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人造人間名無し号(プロフ) - りり兄さん» ありがとうございます!マイペースに更新していきます! (10月31日 7時) (レス) id: 302ec2dd68 (このIDを非表示/違反報告)
りり兄(プロフ) - 最高です!!まじ応援してます!更新がんばってください…!o(^-^)o (10月30日 14時) (レス) @page37 id: f01e3b9817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人造人間名無し号 | 作成日時:2023年8月25日 15時

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