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第二十二話「アタイの術式なんじゃらほい」 ページ23

私が高専に入学してから早二ヶ月。

継続は力なりとはよく言ったもので、毎日の鍛錬は私の身体能力も呪力も強くし、おかげで任された任務を着々とこなせるようにもなった。しかし未だに自分の術式が分からず呪力を込めて殴る蹴る以外の攻撃方法が無かった。私の術式は何なのか、そもそも術式を持っているのかいないのか……。

はぁ、と頬杖をついてため息を零すと額にデコピンをお見舞される。額を押さえて視線をあげると硝子さんが呆れた様子でこちらを見ていた。

「手当終わったよって言ってんだけど」
「あ、すみません!」

テヘヘと頭をかきつつ笑う私に今度は硝子さんがため息をついた。この二ヶ月、部屋が隣同士の硝子さんとは話す機会が多く距離がかなり近付いた。オタクは心の距離が近くなるとかなり流暢に話せるようになる。オタクとはそういう生き物なのだ(ドヤ)
んで、今は基礎練での手合わせで負った軽傷を治療してもらいに保健室を訪れていた。
硝子さんは椅子の背もたれにギシと背を預けるとこちらに改めて視線を向ける。

「んで?何をそんなに悩んでんの?」
「あーいや、大した事ではないんですけど」

私は先程思考を巡らせていた自分の術式についての事をざっくりと伝えた。硝子さんは興味があるのかないのかイマイチ読み取れない表情で話を聞いていた。一通り話終えると、硝子さんは足を組み直して口を開いた。

「正直そこら辺は色々試してみないと分からないんじゃない?」
「ハハ、デスヨネー……」
「まーでも、今それで戦えてるんだったら良い気がするけどね」

そんな話をしているとガラリと後ろの引き戸が開く音がした。振り返ると担任の先生が数枚の書類を手にして立っていた。

「お、ここにいたのか」
「どうしたんですか?」
「Aの次の任務が決まった」

説明するから着いてきてくれと手招きをされるので、私は硝子さんにお礼を述べて担任の後に着いていった。

第二十三話「シックスパック・ヒップ」→←第二十一話「DEJA VU」



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人造人間名無し号(プロフ) - りり兄さん» ありがとうございます!マイペースに更新していきます! (10月31日 7時) (レス) id: 302ec2dd68 (このIDを非表示/違反報告)
りり兄(プロフ) - 最高です!!まじ応援してます!更新がんばってください…!o(^-^)o (10月30日 14時) (レス) @page37 id: f01e3b9817 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:人造人間名無し号 | 作成日時:2023年8月25日 15時

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