52話 ページ7
煉「……は?」
あ、これもしかしてダメなやつか?
千「Aさん!!なんでそんな唐突にそんな事を言うんですか!こんな話誰でもこんな風になりますよ!」
た、たしかに…あれ?もしかして私アホな子?
煉「…それで、それは一体どういう意味だ?」
「そのまんまの意味だけど…」
千「ああもう!Aさん!ちゃんと説明しなきゃだめでしょう!兄上固まってしまいましたよ!」
「ご、ごめん」
千「もう!私から説明します!
そう言うと千寿郎は私が話したよりもわかりやすく杏寿郎に説明した。
勿論、幻影旅団の事や私が棄てられた流星街についても。
──
全て話終えると、杏寿郎はなんとも言えない顔をしていた。
当たり前だ。鬼殺隊って人のために自分の命をなげうってでも助けるんでしょ?
私がこれまでにやっていた事は彼らにとっては鬼とおなじ行為。
そして、千寿郎が話し終えてから数分経った頃、杏寿郎はゆっくりと口を開いた。
煉「…そうか。そういう事だったんだな」
「…やっぱり軽蔑します?」
煉「確かに、君が今までやってきたことは許される事では無い」
やっぱり正義感が強い。
綺麗事では無いと、彼を、杏寿郎を見ているとそう思う。
言葉の重さが違う。
煉「ただ…」
まだ話は続くようだ。
何を言われるんだろう。
煉「君は千寿郎のことを助けてくれた。それは君の過去など関係なく、今の君が助けてくれた。その事実は変わらない」
っ!
煉「ありがとう」
優しい笑顔でふわりと笑った。
「…やっぱり兄弟ですね。この話をした時に千寿郎にも同じことを言われました」
煉「わはは!兄弟だからな!時にA、これから君はどうするんだ?」
「どうしましょう。当てがないから情報収集しながら金稼ぎでもするかな」
千「Aさん、やっぱりここでお別れなんですね…」
しゅんとした千寿郎。
やめて!そんなしょんぼりされたら私っ
私が千寿郎の可愛さに萌えていると、何やらずっと思考を巡らせていた杏寿郎が口を開いた。
煉「どうだろう、君も鬼殺隊に入ってみたらどうだ?」
「…え?」
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なの星(プロフ) - ゆきなさん» お気遣いありがとうございます!これからもゆっくりではありますが、気長に待って頂ければ幸いです! (2019年10月27日 19時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年10月25日 14時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - 人形師さん» コメントありがとうございます!このような励ましの言葉、心に染みます!これからも頑張ります!少しでも楽しませられるように色々構想を練りたいと思います笑 これからもよろしくお願いします^^* (2019年10月21日 1時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - 美有さん» コメントありがとうございます!今のところは旅団のトリップの予定はありませんが、前向きに検討したいと思います!素晴らしい提案ありがとうございます!これからもよろしくお願いします^^* (2019年10月21日 1時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです!続きが気になります。応援してます!! (2019年10月18日 17時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの星 | 作成日時:2019年10月8日 0時