Imagination*(短編集) (ページ24)

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想いの先は…side.ITSUKI(2) ページ24

……………

みんなお酒が回り始めた頃、話題は恋バナになっていた

俺はAちゃんの今がもっと知りたくて

樹「Aちゃんは今彼氏とかいるの？」

A「あ、…えーっと…いない」

樹「そっか～」

翔平「相変わらずだなAは」

(付き合ってる人はいないみたい、良かった…)

Aちゃんに彼氏がいなくて安心したのはやっぱり好きだと思うからなんだろうなと再度思った

するとAちゃんは翔平の事を聞いてきた

まあ翔平にも今は大事な人がいる

A「は？！まじで…うわぁ…しょへに負けた…泣く…」

翔平「はっはっは～私に勝とうなんて100年早いわぁ～」

樹「…Aちゃんはいい子だからすぐいい人見つかるよ」

本当は今すぐ俺のものにしたい

でも実は俺には今付き合ってる人がいる

付き合ってるって言ってもただ欲を満たすだけの存在

彼女にはまた別の相手がいる…と思う

それを知ってて俺は付き合ってる

そんな事をAちゃんが知ったらどう思うのか

昔から真面目だったAちゃんからすると、きっと俺は最低な男の部類に入るのだろう

すると今度は俺の事を聞いてきた

いると返事をすると笑って『そうだよね、かっこいいからいるよね』って言ってきたが目には涙が溜まっているのが分かった

え、泣いてる………？

そしてAちゃんはそのままお手洗い行ってしまった

翔平「…お前Aの事好きだったよな」

樹「まあ、」

翔平「お前が色々な人と付き合ってるのってもしかして…Aの事忘れるためじゃないの？」

翔平には全てお見通しみたいだ

けど、今の俺を知ったらきっとAちゃんは離れていってしまう…

それが怖くて、もう諦めモードに入っていた

樹「……違う」

翔平「嘘つけ、何年一緒に居ると思ってんだよ…ったく…早くAのとこに行ってやれ。じゃなきゃお前一生後悔するぞ」

俺は良い幼馴染を持ったなとこの時思った

翔平の言葉に背中を押され、俺はAちゃんのいるお手洗いに向かった