Change yourself **２

第５１話 ページ10

主人公side

海司に手を引かれて連れていかれたのは、カジュアルなコーデを得意とした服屋さんだった

「え、めっちゃ可愛い………」

海司「良かった、Aちゃんはこういう系の方が似合うし、好きそうだな〜って思ってさ」


「よく分かってんじゃん！え〜どれがいいかな〜なんかこうやってゆっくり服見るのも久しぶりだ〜♪」

海司「ふふ、楽しそうだね(笑)…………あ、これとかどう？」

そう言って、海司が持ってきたのは、ロゴの入った白Tにカーキパンツというコーデだった


「私、カーキのパンツとか着たことないから似合うかな………」


海司「俺は似合うと思うけどな〜試着してみなよ」


「う、うん」


(なんか改めて考えると……この状況……カレカノっぽくないか……？)



そんな事を考えながら試着室に向かった


………

「あの〜これ試着したいんですけど……」


店員「ぜひ！今試着室空いておりますのでご自由にお使いください！あ、そのカーキパンツ今流行ってるんですよ〜」


「そうなんですね！ありがとうございます、着てみます！」


数分後…


海司「Aちゃん終わった？」


「あ、うん」


そう言って出てくると………


海司「……………」


「海司？？どう………？」


海司「……めっちゃ似合ってる！(ボソッ)やばっ………可愛い……」


最後らへん口を抑えて聞こえなかったが、似合ってるって言ってくれたのに、嬉しく思った


「良かった〜じゃあこれ上下買おうかな！」


店員「ありがとうございます〜！彼氏さん、かっこいいし、いい人ですね！」


(か、彼氏！？////)


「あ、いえ、彼氏では無くただの友人なんですよ(笑)」


店員「あ、そうだったんですね！それは失礼しました〜でも仲がよろしいので彼氏さんに見えましたよ」


(これはもう私は男と間違えられなくなった証拠なのかな………ちょっと嬉しいな……(笑))

……………
海司side

試着室から出てきたAちゃんを見て、純粋に可愛いと思った


(Aちゃんが彼女だったらな…………なんてね)


俺は似合ってるって思ったから、そう伝えてみると


A「良かった〜じゃあこれ上下買おうかな！」


店員「ありがとうございます〜！彼氏さん、かっこいいし、いい人ですね！」


(なんて答えるんだろ)


A「あ、いえ、彼氏では無くただの友人なんですよ(笑)」


(ただの………友人か…そうだよな…何期待してんだろ俺……)


その姿を見て、一気に落ち込んだのが自分でも分かった

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