第24話 ページ30
それから月日は経ち、小学4年生になった頃…………
私の両親は離婚した…………
私は母について行くことになり、父にはお別れの言葉もちゃんと言えずに母に別の家に連れて行かれた…
そこから毎日寝る前に父の顔が浮かび、母にバレないように毎日泣いた…
私は両親どっちも大好きだったから、願いが叶うならまたもう一度一緒に暮らしたいと思っていたが…それが叶うことはなかった…………
そのショックで恋愛に対して恐怖を持った…女の子らしくなければきっと恋もしないという考えになり、長かった髪もバッサリ短くして、一人称も親しい人以外には"僕"と使うようにした……
流石に海司にも最初は驚かれたが、何か察したのかあまり口を突っ込んでこなかった………
それからはお互いの家にお泊りするような関係になるまで海司とは仲良くなった
海司は私の両親が離婚したことを理解してくれてた………
そして双方の家族に覚えられるようになって親友と呼べるほどの関係になった
だがまた月日が経ち小学5年生になったばっかりのとき……………
母が急に亡くなった…………
あとから知ったのだが、父は、もうその時には新しい家庭があって引き取るのが難しいとなり、結局私は急に施設に行くことになった…
今の小学校の近くに施設がないため、いきなり転校することになり、結局海司には母が亡くなった事も、お別れの言葉も言えずにさよならすることになったのだった………
………………
海司side
「…………………そう………だったのか………」
A「まあそんなかんじだよ…そんな暗い顔すんなよ〜(笑)」
(今絶対無理して笑ってる…………)
Aちゃんの気持ちを考えれば考えるほど心が苦しくなり、いつの間にか、あの日Aちゃんが俺を抱きしめてくれたようにAちゃんを抱きしめていた………
「辛かったよな。1人でよく頑張ったね。俺の前だけではお願いだから無理しないでよ………………………もっと頼って………」
そう言うと、声を出さずにAちゃんは泣きだした………
(あの頃とは逆になったな………少しでもAちゃんの力になりたいし、やっぱりAちゃんの事が好きだ………)
(多分いなくなったあとも、心の何処かにAちゃんがいたんだよ…だから今まで付き合った人と長く続かなかったのかな……)
そんな事を思いながら、俺はAちゃんが泣き止むまで抱きしめていた………
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あ - なんだこれ (2020年10月15日 12時) (レス) id: 25eeb7d115 (このIDを非表示/違反報告)
ドール(プロフ) - 琴音さん» 続けて指摘の方ありがとうございました!直させていただきました◎ミスが多く申し訳ございません…(泣)また、細かく読んでいただきありがとうございました!また何かございましたら訂正の方をさせていただきますのでお気軽にコメントください! (2020年6月14日 1時) (レス) id: 0ec39358ff (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第39話のここの部分 そうな事を思いながら窓の外を見ていると竜が話しかけてきた これ正しくはそんな事を思いながらではないんでしょうか? (2020年6月14日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 第34話のここの部分 他のお手伝いの人に指示をして、私は前が見ないくらい大きくて重い荷物を運んでいた これ正しくは私は前が見えないくらいではないんでしょうか? (2020年6月14日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
ドール(プロフ) - 琴音さん» 琴音様、こんばんは。コメント並びにご愛読いただきありがとうございました。またご指摘の方もありがとうございます!!全て訂正の方をさせていただきました◎また何かありましたら気軽にコメント頂けますと幸いです(´˘`*) (2020年6月13日 20時) (レス) id: 0ec39358ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドール | 作成日時:2020年4月5日 0時