不規則に変わる毎日と、変わらない君【🎲短編集】

ドライヤー　[赤] ゆな ページ34

久しぶりです、めっちゃサボってすみませんでしたぁ…！

ーーーーーー
A様side

『はぁ、気持ちよかった〜！』


お風呂上がり、脱衣所で服を着ながら呟く。


肩に乗った髪から水が垂れて、すぅっと流れる。


『ドライヤーって地味に面倒なんだよなぁ…でもかけないと明日大変なことになるし…』


寝癖全然治んないんだよな〜…


そう思いながらもスイッチを入れる。

　
櫛で解かしながら髪の毛を乾かす。


…その時、私はある事を思いだした。


『…私、明日休みじゃない？』


えっ、休みなら別に寝癖酷くてもピンで止めればいいし、ついでにりうくんとお揃いだし。


そう思い立った私は、すぐにドライヤーのスイッチを切り、タオルを肩にかけて脱衣所を出た。


ｰｰｰｰｰ
ーｶﾞﾁｬｯ


リビングの扉を開けると、ソファーでスマホを見ているりうくんが目に入る。


でも、すぐにこっちを向いた。


「あ、A、お帰り〜って、え。」


『え、どうしたの？』


なんで急に固まって…？


「…はぁ。も〜…」


『えっ、なになに！？私なんかした！？』


「いや、悪いことはしてないけど…やっぱり悪いかも。」


『えぇ…ごめんなさい…？』


よく状況を飲み込めないまま謝る。


「とりあえず、Aちょっとまってて。」


『…？うん…』


そう言ってりうくんは部屋を出て行った。


ｰｰｰｰｰ
「お待たせ〜」


そう言った彼が持っていたのは。


『なんで、ドライヤー…？』


「だってAまだ髪びしょびしょじゃん…我慢できなくなっちゃいそーだから…(小声」


『ん？最後なんて言ってたの…？』


「あー、いいの。とりあえずそこ座って？」


言われるがままにクッションに座る。…あ、もしかして。


ｰｰｰｰｰ
続きます！

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