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「 マエストロの席は…窓側の後ろですね。 」
『 カノンがいるから出席番号関係無しに後ろ行きなんだ。なるほど 』
教室につけば、黒板に貼ってある座席表を見て私の座る席を確認すればクラスメイトと思われる人々が沢山視線をこちらに向けてきた。
『 …つかれた。この後入学式でしょ？無理。ピアノ弾いてないとやって行けない 』
「 行く前に一回弾いたじゃない。我慢よ我慢。 」
『 むり、やだ。 』
何ならクラスに一台ピアノを置いてくれなんて懇願するも、その願望は叶わず呆気に消えていく。カノンはやれやれという顔をしてこちらを見てくる。よく見ると制服似合ってるな、なんて思った。不覚にも普段からポニテにへと結わえている髪も際立っていて
『 大体、入学式なんていら＿＿ 』
「 マエストロ、この方が話したそうにしてますよ。 」
『 …？誰。 』
「 心操人使だ。出席番号だと俺の前の筈なのに何でそこに座ってんのか気になってな。 」
『 カノン、話しといて。私は入学式頑張る気力を蓄える為に寝る 』
「 承知。」
説明なんて面倒臭いからごめんだ、なんて小声で呟けばカノンは流暢に彼にへと説明をしていった。
「 初めまして〜、カノンって言うから宜しくね。このやる気のないめんどくさがり屋のマエストロは
『 なんだ、やる気のないめんどくさがり屋って。 』
「 事実を言ってるだけじゃない〜 」
「 …ってことはお前は個性、なのか？ 」
「 ええ、大雑把に言えばそうね。後はマエストロから秘密事項だから喋るなって言うから言えないわ、ごめんなさいねぇ。 」
「 いや、いいよ。こちらこそご親切にどーも 」
会話が終わった途端、入学式になるから準備しろと言いながら入ってくるこのクラスの担任らしき人がそう言葉を零した。結局寝る時間少なかった、と文句を言う私をズルズルと引き摺るように歩かせるムジカートのカノンは、入学式が楽しみなのかワクワクと期待させていた。
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( やっぱり入学式だるい。 )
( そんな事を言わずにね？楽しみましょうよ。 )
( 次、写真撮影とか無理。助けてカノン )
( グズグズ言ってないで行くわよ。ほら )
( むりぃ… )
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MR - 一気見してしまいました！ (1月9日 17時) (
レス) @page30 id: 4d66bde2ec (このIDを非表示/違反報告)
48 - とても面白いです！更新お待ちしております！ (8月2日 8時) (レス) id: 7ea788b5a6 (このIDを非表示/違反報告)
雪モチ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！更新待ってます！ (7月16日 10時) (レス) @page30 id: cd96ca08d9 (このIDを非表示/違反報告)
もやし - 続き待ってます！！ (7月2日 15時) (レス) id: 2aa5ee0a9a (このIDを非表示/違反報告)
tukina0123(プロフ) - とても面白く一気に見てしまいました!! ゆっくり続きを待っています!! (2022年12月21日 14時) (レス) id: 9f8c517d0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 x他1人 | 作成日時：2021年11月6日 19時
