先輩の悩み ページ8
「エマ！もうそろそろ行くよ！」
「ア、はい…！もう少しで終わりそうなので待って欲しいアルです」
今から旧・我々師団を妨害しにチャバン先輩と行く所ですね、っていうかチャバン先輩かわいい…
移動の仕方ふわふわ浮いてるの可愛すぎるっ…！！
「…エマ余計な事考えてない？」
「んえ…！？そんな訳っ！ほら居るアル！」
なんかバレた…チャバン先輩と取り敢えずガオナァ・チーノに向かっていく
「とっっっても辛気臭い顔をしているね！！ひとり取り残されたのがそんなに悲しい？」
「えっ… うわっ！お前新・我々師団の！！…そっちの悪魔は初めまして…？」
「エマ・K・クトゥルフアルー」
「チャバンちゃんだよ！始業式の日ぶりだねチーノ！」
「な…なんや急に…！まさかお前らも俺を倒しにきた刺客か！？」
「ううん！私はただの使節役！そんな野蛮なことはしないよ！」
「うっ…刺客…野蛮… …ｺﾞﾎﾝ、ただちょっと旧・我々師団を偵察しにきただけアルよー」
「そうそう！そしたらひとり心ここにあらずな悪魔がいたからつい声かけちゃった」
「なんかダメージ受けてる人いますけど…」
チャバン先輩はガオナァ先輩に近づき煽りのような言葉をかける
「悩みがあるなら話してごらん！」
「そうアル！なにか悩みがあるなら話せヨ！」
チャバン先輩に合わせて自分も言葉を掛けていくとずっと黙ってたガオナァ先輩は少し怒ったように話し出す
「ぼっち帰宅の何が悪いねん！たまにはええやろ！」
「いやいやそうじゃなくて！キミたちの野望の話だよチーノ！」
「え？」
「旧・我々師団のみんなはそれぞれハッキリした野望を持っているね、じゃあチーノ、キミの野望はなんだい？」
「…何ってそりゃ僕は我々師団を強大な組織にして…」
先輩は困ったように話し出すけど
「…ダウト、嘘アル」ﾎﾞｿ
「うんうん！そうだよねそうだよね！！そんなのはぜ〜んぶお得意の建前で本当は今のキミに成し遂げたい野望なんてないんだろう？」
チャバンちゃんはチーノに問いかけようとする
けどその前に言葉が出た
「ガオナァはどうして我々師団に入ったの？」
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作者名：霧狐 | 作成日時：2023年12月14日 17時
