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kr side
テントに入って、壁伝いに進む
中には、外から見たとおり様々な豪華な衣装に身を包んだ貴族たちがいた
どれも悪評が目立つ貴族ばかりだ
それらに睨むようにして、一番後列に立つ
そうして、しばらく貴族たちが人を買っていくのを見ていた
数十分して、そろそろ出ようとしたとき、司会が更に声を出して言った
「さぁ！お次は今回の目玉商品です！！」
その言葉に、わっと会場が沸き立つ
かく言う俺も、「目玉商品」の言葉に興味が出た
こいつらの目玉商品とはどういうものなのか。
これ見たらさっさと出ようと決め、視線をもう一度ステージに向ける
ステージに上ってきたのは、俺と同い年くらいの青年だった
首に、他の奴と同じように逃げないように首輪が付けられ、
服もボロボロ。
こんなのが目玉商品なのか？
確かに、顔は良いほうだとは思う
整った目鼻立ち、少しはねた濃い茶色の髪に、宇宙のような神秘的なアメジストの目
けど、そんな顔が良いやつでも、物足りないのか貴族たちは不満の声を漏らしていた
それに司会者はにやりとして、青年に「ほら、笑ってみろ」と言った
その声に、青年は少し目を閉じた後、
綺麗に笑ってみせた
目を細めて、少し口角を上げただけだったが、
その美しい笑顔に、俺も貴族も息を呑んだ
どこか儚げで、寂しい雰囲気をまとって、少し眉を下げて微笑むそれは、
月の光のように淡く、優しく
天使のようだ、と思った
その笑顔に、人々が見惚れているのを見た司会者は声を張り上げて
「さ、どうです？１０万ドルからスタートです！！」
その声にハッとした貴族たちは、こぞって値段を叫んだ
「５０万！」
「９０万だ！！」
俺は、それら全てが出揃うのを待った
「１億！」
その声に、あれだけ騒がしかった貴族は一斉に黙った
どうやら、これが貴族の出せる最高額らしい
「さあ、１億ドル、１億ドルですよ！！他いませんか！？」
司会者が声をあげるも、全員が黙ってしまっている。
１億と言った貴族は、自慢げにふんぞり返っていた
あいつも悪評が目立つし、俺もこの目玉商品に興味がある
あんな奴に渡すのだけはごめんだ
「さあ！いないのか！？」
その司会者の声に、俺は手を上げて言った
『１００億』
俺の言った金額に、会場がどよめく
「で、では、１００億でお買い上げです！」
司会者が満足そうに言って、今回は幕を閉じた
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匿名^p^(プロフ) - やばい…この作品タイプ過ぎるぜぇ…() (2023年2月17日 19時) (
レス) id: 8b9878f1fd (このIDを非表示/違反報告)
あきすての - すみれさん» ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年10月26日 7時) (レス) id: e449800a10 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - うん!最高ですね!スマさんのために城に戻ったきりやんやさしい（‘ω ’#）続きまってます (2022年10月25日 17時) (レス) id: a70cb7c9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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