たぬきに恋して【うらたぬき】

実家 ページ44

ゴールデンウィーク！！いえーーーい！！


てことで、実家に帰ってきてるよ☆

といっても実家は東京。ただ一人暮らしがしたかっただけで、東京生まれの東京育ち！

まぁ歌い手の方が楽しくて、あんまり帰らないからこういう休みの時は実家にいるんだけども


『あ、お母さーん』

母｢なに？｣

『昔さよく遊んでた子いたじゃん』

母｢いたっけ…？｣

『あの埼玉に引っ越した子。６歳年上の男の子』

母｢あ〜！｣

『あの子の名前ってなんだっけ？』

母｢なんだっけ？｣

『だめだ……』


お母さんは昔からこんな感じ。天然なんだよね〜

でもお母さんも覚えてないか…まぁ結構前の話だからなー


母｢あった！昔のアルバム！！｣

『え！？見せて！』

母｢この子でしょ？今はどんな子になってるのかしら…きっとイケメンよね…｣

『どっから来た、その単語』

母｢だって可愛い顔してたじゃない！ほらこの笑顔とか！今もきっとそうだわ！！｣

『はぁ〜。見せてよ』


その可愛い笑顔とやらを見る。どれどれ…

クシャッと笑った笑顔、確かに可愛い。でもどこかで見たことあるような…？


『やるよ。いつもご飯作ってもらってっから(ﾆｶｯ』

『お前ってほんと料理上手いよな(ﾆｺｯ』


いや、え、んなわけww

ないないうらたんなわけないよ、うん


母｢どうしたの？｣

『お母さん、その子って高橋とかいう子だったっけ？』

母｢高橋だったかしら…あっでも鈴木じゃないかしら…どっちだったっけ…｣

『こりゃダメだ』


お母さんは頼りにならないことが判明

そんなこと前から分かってたのに…

姉貴→←昔

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す