この目まぐるしい世界は2

36 ページ7

────────



『寄って行きたいところってここだったの』
｢そう、僕一人じゃとても入りずらくてね｣

『おしゃれなカフェよね。私も行こう行こう思ってて行けてないままだったの』
｢それは丁度良かった！｣


駅前にある最近オープンしたアンティークチックなその場所は高校生一人では中々入る雰囲気ではなくいくら近くて来たくても来る勇気がなかった

流石の勇気100％兵太夫くんも無理だったのかと思うと何故かほっとしAの中での兵太夫の勇気は95%くらいかなと少しだけ下がった



『でも笹山君ちここから遠いいのになんでこんな所知ってるの？』
｢僕の言っている学校はプログラミングとかそういうの専門だって前に話したろ？｣

『あーそう言えば！ちょっと耳に挟んだような…』
｢そんでその学校に近所の建設とか専門にしている大学から特別講師が来て、｣

『うんうん』
｢それがまさかの昔の知り合いでさ！ちょこっと話せてここの場所の話聞いてたらきたくなっちゃってさ｣


なるほどそんな事もあるんだ。ぽんと手を叩く
ならばもうちょいオシャレしてくれば良かった
やばい。もしかしたら今の私髪の毛ぐちゃぐちゃかな？
色んなことが急に心配になってきた



｢大丈夫大丈夫ー！入っから案外気軽らしいから〜｣
『あ、そうなの？』


まぁ確かに兵太夫も普通の(？)格好をしている
そっかラフに来ちゃっていいんだと一旦心を落ち着かせカランカランとドアを引いた




────────

37→←35

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す