35 ページ6
────────
四年前
高校をもうすぐ出るという時期になった頃善法寺伊咲は今後の進路を考えに考えやはり自分にはこれしかないと医療の道へと進むことにした
急いで大学を探すとこれはまたレベルが高く元"アホのは"からするとそれはもう魂が抜けてしまうほど。
元々努力家だった伊咲は同級生の食満留三郎(元アホのは)や隣の家に住んでいた立花仙蔵にスパルタ指導を受けギリギリで合格する
その得点のほとんどが面接での伊咲の態度から分かる人柄の良さだとか。
入学出来たは良いものの毎年あるテストには毎度毎度お手上げだ。進級なんかもかかっているとなると高校生の頃のテストよりも荷が重い
それでも彼女なりに頑張り今まで留年することなくここまでやってきてただいま大学三年生。
「伊作は将来医者になりたいんだろ?」
「うん。でもほら、私って怪我人なんかを見るといても立っても居られないでしょ?だから医者は医者でも救命救急医になろうかと思って」
お互いに勉強で忙しく久々に会う元同室の仲だった二人はオシャレにもカフェでお茶をしながら進路のことを話す
「留三郎は一級建築士?だっけ」
「あぁ。でも建築士って取らなきゃいけない資格が沢山あって正直大変」
「アハハ、それは医者も同じだよ…」
昔から武闘派で喧嘩っ早い性格ながらも器用だった留三郎は建築の道へ進みたいと言う
二人が再開したのは高校に入ってから。
背が小さくなって前よりもか弱くなった伊咲を見た時はビックリしたものだ
でも、その放っておけない優しさと強い心と不運は変わらず、あ、この人はやはり伊作なんだと心のどこかで安心した
「すまんっ!遅れた!!」
「小平太ァ!遅いぞ!」
細かいことは気にするなと頭をかきながら席につく七松小平太はとある大学のバレーボールの強豪生の一人で人間外れの体力を持つ。
「んで、なんの話しをしていたんだ?」
「進路のことだよ」
「へぇー…
私、帰る」
「おいこら待て」
その小平太だけは元六年生組の中で唯一将来の事を決めていなかったのだ
これはまずいと思い帰ろうとするも留三郎に腕を掴まれる
ここは素直に席に座るべきか。そう察するとため息を一つ零し元いた席に座った
────────
36人がお気に入り
「忍たま」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぶつあん - 今さらですがご覧上がりましたとてもおもしろいです!更新楽しみにしております (2022年12月8日 22時) (レス) @page18 id: 661d7579e0 (このIDを非表示/違反報告)
奈々みん - これからも、是非頑張ってください (2021年7月20日 12時) (レス) id: e596c1640d (このIDを非表示/違反報告)
Haru - お久しぶりです!何回も読んでしまいました!コメントへのお返事ありがとうございます!これからも読み続けます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 8f2c20095f (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - haruさん» これからもどうぞ宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - haruさん» 大変嬉しいお言葉、有難うございます。実は今別のジャンルの界隈にいる事が多くRKRNの方に中々手がつけられていない状況にいました。ですが折角コメントを頂いたのでこの際久々の更新を近々しようと思います。相変わらずの亀更新だと思いますが (2019年7月8日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hina hihoho2 | 作成日時:2018年7月19日 19時