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不破蕾子は悩んでいた。


子供の頃から憧れていたカフェの店員というアルバイトはとっても蕾子にとって充実していた。
大好きなコーヒーに大好きなシフォンケーキやパフェといったスイーツたちに囲まれて。まるで天職じゃないかと勘南は言う。勿論蕾子もその通りだと思った。



まぁそれはいい。それは今はどうでもいい。
彼女は今目の前の人物の発言に戸惑い、悩んでいるのだ。





(こ、これは普通に声をかけるべき!?それとも他のお客さんと同じ対応をとるべき!?)




目の前の人物、そうAが前のことを思い出していないことは風の噂というもので耳にしていたはずだ。けどなんで自分の前の名前を言っているのだろうか。知っているのだろうか。





「A…なの?」




取り敢えず動揺しつつも名前を確かめる


(はい、アウトー!!アウトでしょ今のは。うん無い。流石に無さすぎだよ!?前にUSJでたまたま会った時に初対面として自己紹介しといていきなり呼び捨てとか私、最低だ…)




相手からすると蕾子はきっとただの親しくない関係の人。前言撤回なんて言葉が通用するはずがない。ていうかそんなこと言う勇気自体無い。



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『(え、私何言っちゃてんの!?)』




蕾子がオドオドしている中そんな事も知らずこちらもまた悩んでいる。
彼女をみて謎の名前が浮かんだ時自分と彼女らしき人物が一緒に読書をしているところが謎にフラッシュバックしてきて。もしかしたらこれが兵太夫の言っていた前世での思い出なのかもしれない。
ということは彼女も前での関わりが何かしらにあって、もしかしたら記憶があるのかもしれないという事。
否、伊涼や庄左ヱ門なんかと楽しそうに談話していたのだ。そうに違いない




おぉ。と手を叩く。
ならば本人に聞くのみ、進退は疑うなかれ(?)



『(あれ、ていうかこの女の人よく見たら前にUSJであった人だ…)』



確か名前は…



『不破蕾子さん…でしたっけ?』

「は、はいっ!!なんでしょう!?」



名前を呼ばれた本人はとても戸惑っているように見えたがあっていたようでほっと胸を撫で下ろす





『あ、あの』

「はい?」

『私、例えば…ぜ、前世とかで不破さんにお世話になってた事とかありますか…?』






その言葉を発した瞬間蕾子は何かはっとしたようで泣きそうな表情でAにギュッと抱きついた




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ぶつあん - 今さらですがご覧上がりましたとてもおもしろいです!更新楽しみにしております (2022年12月8日 22時) (レス) @page18 id: 661d7579e0 (このIDを非表示/違反報告)
奈々みん - これからも、是非頑張ってください (2021年7月20日 12時) (レス) id: e596c1640d (このIDを非表示/違反報告)
Haru - お久しぶりです!何回も読んでしまいました!コメントへのお返事ありがとうございます!これからも読み続けます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 8f2c20095f (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - haruさん» これからもどうぞ宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - haruさん» 大変嬉しいお言葉、有難うございます。実は今別のジャンルの界隈にいる事が多くRKRNの方に中々手がつけられていない状況にいました。ですが折角コメントを頂いたのでこの際久々の更新を近々しようと思います。相変わらずの亀更新だと思いますが (2019年7月8日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hina hihoho2 | 作成日時:2018年7月19日 19時

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