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なまこを触るのがそんなに楽しみかと思うほどいつもより瞳を輝かせた赤葦くんは館内マップを手にウキウキとしていた
『ふれあいコーナーまでここからだと距離あるね』
「そうだね。あ、もうすぐでイルカショーだって」
『うっそマジか』
「行く?」
『行く行く!!!!行きます!!』
ほんじゃ行こうと止めていた足を再び動かし始める。するとまぁ休日、しかも日曜日なものだから案の定人が多く平均よりも身長が低い私はあっという間に人にもまれ赤葦くんとはぐれてしまった。
これはまずい。
とてつもなくまずい。
小さな頃から方向音痴かつ空間把握能力皆無な為一度自分の居場所が分からなくなるともう終わりだ。
『あ、そうじゃん電話すればいいんじゃん』
子供の頃とは違って私にはこの万能アイテムがあるんだなんて少し謎の優越感を感じつつ、いそいそとカバンからスマホを取り出す。
ポチッといつものように手慣れた手つきで電源を付けるが何かがおかしい
『あれ、私…昨日充電するの忘れた…?』
よくよく思い出せば昨日は夜遅くまで勉強をし疲れ果ててベッドに入った私はスマホを充電器にさしていなかった
つまり充電切れ
待ち合わせの時の電話で充電使い切った的な
なんて失態だろうか
『うわァァァァ!どうしよ…』
あ、ダメだ今冷たい目で見られた
人生終わった
終わってなくてもそんな気分
方向音痴ってそんなもん
私は知っている
ここから変に動いたらもっと迷う
なんせここの水族館に来るのは7年ぶりくらいだろうか。そう、それくらい来ていないんだから。
そうだその時も私迷子になったんだ
それで私と同じくらいの歳の親切な男の子とそのお母さんに声をかけられて、その二人に連れられて近くにいたイタチのお姉さん…いや、スタッフの方に助けて貰った…。
黒歴史だけど優しい思い出
『今はその親子もイタチのお姉さんもいないし自分で何とかするしかないか』
少し高さがある靴を履いてきてよかった
いつもの背伸びが軽くジャンプしたみたいな感じ
『いやでもこんな人混みの中赤葦くんを探すのはなかなか大変だぞ…』
だけど赤葦くんは平均より背が高いから見つけやすいのか
まぁ難しいものは変わらない
どうしたものかと壁にもたれ掛かった
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少女漫画的展開
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
今日のHQ男子
大平獅音
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hina hihoho2(プロフ) - にゃ!!さん» 了解しました!2つのリクを合わせてしまいます!有難う御座いました! (2019年7月5日 0時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ!! - ロキさんのコメントを見て思い付きました!(ごめんなさい)デートのとき、先輩たちがこっそりついてきて〜っていう感じはどうでしょう? (2019年7月4日 19時) (レス) id: 0b07694757 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - ロキさん» お、デートしちゃいます?やっちゃいますか?やってしまいましょう!!実は私もデートについてはチョロっと考えていたもので、もうこの際書いてしまいましょう!!リクエストありがとうございます! (2019年7月2日 22時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
ロキ(プロフ) - リクエストなんですけど、デートとか行って欲しいです! (2019年7月2日 22時) (レス) id: e9ed424476 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - にゃ!!さん» それはそれは!嬉しいお言葉有難うございます!ラブコメですか…!!是非書かせて頂きたいのですが具体的にどういった内容がいいですかね? (2019年7月2日 20時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina hihoho2 | 作成日時:2019年3月4日 23時