実.況してみた【実.況者】 (ページ20)

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実況20 ページ20

side.キヨ

「すっごく話してて楽しいし、それに。

おれっ！めっちゃあいたいんですっ！！」

「"あ、うん。"」

やべぇ、ただの出会い厨だと思われたかも((

いやいや、ここはあまり引き下がらないほうがいい。

と、いうのも実は今度開催される

"笑顔動画サイトが運営する超会議"が行われるのである。

俺にメールが届いたということは柳さんにも届いたのではないか…？
そんな考えから聞いてみたものの、なかなか話の核にたどり着けず誤解されてしまっている

「えっ、と。んで、俺は出会い厨なんじゃないからねっ？

これには、ちゃんとわけがあって…！」

「"わけ？え、まさか牛沢？！"」

「いや、ちがうかな。

実は笑顔動画サイトの超会議お誘いメールきてない？」

「"ごめん、来てるかも"」

確認してみるね、と言われ一旦切られた電話。多分もう一度かかってくることを期待してソファに深く座り直した。

「はぁ、」

ため息をつき、テレビをつけた途端

携帯の着信音がなる。

「もしもし？」

「"あ、もしもし、キヨさん？"」

すぐにかかってきたことにホッと安心を覚えるももしメールが行っていなかったらと不安もできた。

「どうだったすか？」

「"届いてたよ。まさかこれに出たいって言うから会いたいって言ったの？"」

ふふっ、と笑みをこぼしたであろう柳さんに一瞬の安堵、

「あ、うん。」

「"なーんだ、そうだったんだ？

出ようかなーどうしよう。"」

声色的にこれはからかっている声だ。
絶対に出させる((

「お願いします！一緒に出ましょ！！ね？ね？」

どうせならうっしーも出さすから！！

この心の叫びを言ってしまえばあとでボコボコにされるのは俺だ。

「"わかってるって、でるよ、ふふ。

出るってことにしておくよ。じゃあ、もうちょっとで投稿時間だから電話切るよ？"」

　

俺は名残惜しくも、電話を切るために別れの挨拶的なことをすませようとしたとき。

「おう、んじゃあ___」

　

「"__あっそれと。

キヨさんじゃなくて、キヨってよんでいいかな？"」

「えっ、あ、どうぞ？」

「"うん。ありがと、おやすみ。"」

プツリ

半ば、強制的に切られたといってもおかしくないがなんだか狡いと感じた。

あれは不意打ちすぎる。

うっしーにもこんなことをしていたのだろうか？

やめやめ、考えないほうが俺らしい。

*