実況23 ページ23
「…はぁー疲れた。」
「なに?それは今日シフト一日の私へのあてつけ?」
お昼休憩となり、伸びをしている杉島くんへ背後から話しかけた。
案の定、ビクリと肩が揺れた杉島くんの顔は非常に恐ろしいものであった。
「す、すません。冗談ッスよ、ジョウダン。」
「…あっそう。ま、いーや。」
そのまま財布を手に休憩室を出て良さげな店を探す。
こんなど田舎に何があるのか。
そんなことをボソリとつぶやいた。が、しかしそれは自身の携帯の着信音によって消されてしまった。
「…もしもし?」
「"うぃーっす、どうもキヨでーす。"」
えっ、
「えっ?」
「"…もしもし。キヨですけども。」
急な実況テンションに焦ってしまい、思わず変な声が出る。
その後も普通通りになったものの先程のが強すぎて頭から離れない。
「…うん。もしもし?キヨ、であってるよね?」
「"あ、はい。ごめんなさい"」
謝罪の後に、キヨらしい笑い声をあげ笑っていた。
「何かあったの?今休憩中でいい店さがしてるんだよね。」
「"えっ!なにそれ!たのしそーじゃん。
あっ、それよりも。"」
「…ん?」
「"日にち丁度決まったから!メールで届いたんだけど、来てんの?"」
これこそも、思わずの声が出そうだったが冷静に受け止めすぐに話を戻す
「あー…パソコン見てないや。また見ておくね?」
「"おう。んま、日にち近くなったらまた連絡すんねー!"」
ぷつり、切れた電話に話していたかった気持ちを抑える。後ろめたさを感じるのは―――
――――なぜ?
携帯をもう一度開き、時間を見る。すぐに近くのファミレスへ駆け寄った。
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霜田 - 誰も言ってないようだから言いますけど名前表記おかしいです。1度確認してから投稿とかできればそうして頂けると嬉しいです。 (2017年8月14日 17時) (レス) id: 34b277b443 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずぽんぬ | 作成日時:2017年4月2日 23時