実.況してみた*Afterstory*【実.況者】 (ページ8)

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After*8 p-p ページ8

Side.貴方

「…ふーん、大学院生なんだ！」

「あー…、まぁね。頻繁に実況上げれるわけじゃないし。」

先日の超会議で知り合った、眼鏡の彼。
名前はp-p。

頼り無さそうなへらへらとした容貌だが、自分よりも知識豊富そうなところが凄いところだ。

「…そっかぁ。ね、前から気になってたんだけどさ。

足マリオってどうやるの？？」

「…え、どうやるの？って、感覚？」

はてなをはてなで返され正直パッとしない。

休日や暇な時間にいろいろな実況者さんの動画を見ているとふと目に止まったp-pさんの足プレイ。

「…すっごく、器用だね。」

「んー？そうかな？僕自身、あれ何回かやらないと上達しない気がするんだよね。」

少し下を向きながらだと、眼鏡を落ちてきてしまうのか、指の腹でくいっと上げる。

その仕草がどこか自分にはないもので、エアではあるがやってみる。

「…ぶっ。なにしてんの？？僕の真似？」(笑)

「あ。可笑しかった？」

もう一度しながら聞くと、p-pさんは首を大きく縦に振りながら頷く。

そのへにゃりと笑った顔を見ているのが微笑ましくて、すっかり時間を忘れていた。

と、いうよりは本日の本題をすっぽかしていた。

「…ちょっっとぉー、ペーペー何俺のカノジョといちゃいちゃしてんの？」

「あ、キヨくんやっと帰ってきた。

ごめんごめん、柳ちゃんがなんか面白くて。いい子だね？」

まだ、ほんの少ししか話していないのに私のことをキヨに、自慢するように話すp-pさん。

ベンチに座って、私はキヨを見上げる。

ジャンケンで負けて、自身を合わせての三人分のジュースを腕に抱え笑っている。

「…だろ？まぁ、お前にはやんないけどな。」

「むむっ。欲しいとも言ってないけどね。でも話してて凄く楽しいよ。」

こういうところとか、と付け足して眼鏡を指で上げる仕草をした。

それ、さっき私がしてたやつじゃん。と何度も傷口を抉るような行為をしてくるp-pさんに終始苦笑。

「…なんてね、可愛いしキヨくんにお似合いだと思うよ。」

ははは、と乾いた笑いを越して、また私達は話しだした。

意外とあざといp-pさんに、なんか弄ばれた気分。

キヨに、愚痴ってやる((

((p-pさんなんか、ムカつく))

((激しく同意。いいやつだけどな))

((ってか、なんかあった感じ？？))

((秘密。また今度ね))