After*4 Ushizawaaaa ページ4
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「は？お礼？いらねぇいらねぇ。」
さっきからずっとこの調子。
この男の人案外図太すぎてちょっと辛い。
「…なんで、ですか。確かに見返りが欲しくて私を助けたわけじゃないと思うけど…。」
男性と話し始めてかれこれ数分。
私は乱れた服と髪を直して、公園のベンチに座っている。
流石に路上で話しててもいいことはないから、と場所を変えられた。
「なら、帰れ帰れ。俺も大人だから仕事で朝から忙しいの。」
ぶー、とうなだれる私をどうにか説得しようと彼は必死だった。
どうしても、と思い私は最終手段に出る。
これをしてしまえばドン引きされてしまうが仕方がない。
「…必ずお礼はします…！だから一晩だけでも私を泊めてください…。」
「…え、ちょ、なんで？！」
びっくりしたのか、少し声を荒らげる男性。
その声にまた驚く私。
「…えっと、実は、いま旅行できてて、でも泊まる場所確保してなくて、ですね。」
あはは、と笑って誤魔化す。
それに男性は、はぁとため息をつきながら渋々了承してくれた。
「…わーったわーった、しゃーなしな。」
「ほんとー！ありがと！たすかるー。」
このあと、お家へ連れて行って頂いて一晩を過ごした。
まぁもちろん、明るくなってから地味に顔が整っていたことにびっくりしたのはこの先一生言えない。
((そういえば、深夜にロリコンがーって言ってたじゃん？))
((ん？あぁ、言ったな。それがどうかしたか？))
((私これでも高校卒業してるからね))
((はぁ？！冗談やめろって))
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作者名：ゆずぽんぬ | 作成日時：2017年7月26日 17時
