恋をしたのは、トップアイドルでした。 (ページ3)

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第2話ページ3

『っなんで勤務初日から電車止まるかなぁ！？』

しかも理由が「人を詰め込みすぎでドア崩壊」ってなんだよ！？

駅員さんも「あ、これ無理ゲーじゃね？」とか思わなかったの？

さっき事務所に遅れるって連絡したら苦笑いされたからね？

とりあえず遅延証明書もらって壊れたドアの写真を撮ってタクシー乗り場まで走った。

ちょうど止まっていた最後の1台に乗り込む。

『すみません、小鳥遊事務所まで！』

……………

電車が止まったこともあってかやはり道路は混んでいて、結局事務所に着いたのは約束よりも20分も過ぎてしまった頃だった。

『あぁ～ダメだ緊張する…』

タクシーを降りて深呼吸をするが心臓のバクバクは収まらない。

しかしモジモジしてても始まらない。

意を決して事務所の扉を開けた。

『おはようございます！
遅れてしまい申し訳ありません！
本日からお世話になります、秋好Aです。
よろしくお願いします！！』

入ってすぐに頭をガバッと下げた。

？「あぁ、大丈夫だよ。頭をあげて」

優しさが滲み出てる声がスっと耳に入ってきた。

おそるおそる顔を上げる。

そこには中年に見えるが若々しい男性が立っていた。

音「おはよう。今日から君の勤め先になる小鳥遊事務所の社長をしています。小鳥遊音晴です。よろしくね」

『よろしくお願いします』

音「うん、もう2人連れてくるからちょっと待っててね」

そう言うと社長さんは奥の方へ入っていってしまった。

まず怒られなかったことに一安心し、事務所内をキョロキョロしてみた。

壁にはポスターや賞状、トロフィーなんかも飾ってある。

IDOLiSH7……MEZZO"………か。

芸能人などに疎い私でもうっすらと見た事のある顔が飾ってある。

みんなかっこいいな…。

音「お待たせ、連れてきたよ」

奥から社長さんが戻ってきて、その後から若い男性(イケメン)と私と同年代であろう女の子(かわいい)がやって来た。

音「じゃあ秋好くん、自己紹介してもらえるかな」

『はい！本日からお世話になります、秋好Aと申します。慣れないことだらけですが早く仕事を覚えてお役に立てるよう頑張ります。よろしくお願いします！』

ちょっ今の完璧すぎね？と思っているとイケメンさんから喋りだした。

続く