episode 158 今夜の主導権 ページ8
「っ、、テヒョン！？、、何でここ、、わかったの！？、」
コートのフードを深く被ったテヒョンは私の頭に頬をつけて甘えて。
そこから伝わる体温が、彼がどれだけ長い時間ここで待っていたのかを教える。
ﾃﾋｮﾝ「ルカの部屋にここの名刺が置いてあったからもしかしてーってさ＾＾ あ、、、勝手に出てきてごめんね？、」
すりすりするテヒョンの香りに私もつい甘えたくなってしまう。
「テヒョンのほっぺ冷たいね、、、私こそ連絡もしないで遅くなってごめん、」
ぎゅっと引っ付いたまま離れないテヒョンに今更恥ずかしくなったのは、周囲の視線がこちらに注がれていることに気がついたからだ。
「帰ろっ！、、あ、何食べたい？テヒョンの好きなもの作るよ＾＾」
ﾃﾋｮﾝ「ルカが作ったものなら何でもいいよ＾＾ 何作っても美味しいしね♡」
「えー！笑 嬉しいけどハードルあげないでよー笑」
日本の街の真ん中で。
愛しい人と過ごすこの時間を噛み締めながら家路についた＿＿＿＿＿＿、
それから私は、茉里ちゃんとの一部始終を話した。
ﾃﾋｮﾝ「じゃあこれで一緒に帰れるね！！、、、嬉しい、、ありがとうルカ、、、茉里さんにも俺からお礼言わなきゃ＾＾」
「テヒョンに会ってみたいって言ってたから会ってくれたら嬉しいんだけど、、、」
ﾃﾋｮﾝ「勿論＾＾ ルカの大切な友達だしね」、
そう話すテヒョンはドライヤーを片手に私の髪を乾かしてくれる。
長い指で髪を梳かしながら耳元で聞こえてくるテヒョンの低い声にドキドキが止まらなくなって。
「テヒョンありがとう、、、もう大丈夫だよ、、、ってちょっと！、、」
毛布の上に押し倒されると、深くキスをしたテヒョンは、私の手を掴んで体に触れさせる。
ﾃﾋｮﾝ「ごめんルカ、、、俺もうこんなになっちゃった、、、ねぇ、、しよ、、、？」
トロンとした目で息づかいが荒くなるテヒョンに私も興奮してしまった。
触れた体を焦らすように愛撫すると反応するテヒョンが可愛くて、、、
「、、ここが気持ちいいの？テヒョン、、、」
誘ったのはテヒョンなんだから、、、
今夜くらい、私が主導権握ってもいいでしょ？
ﾃﾋｮﾝ「っあ、、、っ、、ルカ、、、意地悪、、んっ！、、もう俺、、、」
私の下で喘ぐテヒョンにゾクゾクして、
濃密な空気が漂う部屋の中で、甘い疼きにただ夢中になった。
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作者名：Apple | 作成日時：2023年1月19日 1時
