episode 156 帰りを待つ間 ページ6
※ﾃﾋｮﾝside
ルカが仕事に出掛けてから特に何もする事がなかった俺は、さっきまで愛し合ったマットレスに寝そべった。
まだ新品に近いそれは、微かに彼女の香りが残っている。
毛布に包まって大きく深呼吸をすると、ルカに抱きしめられたような感覚がして。
「、、、早く帰ってきて、、、ルカ、、」
もうすぐお昼の時間だ。
流石に俺もお腹がすいたなぁ・・・
ルカに外に出るなって言われたけど、近くのコンビニでサンドイッチとみかんゼリーを買いに行くことに。
外では少しだけ人からの視線を感じたけど、帽子を深く被って喋らなければバレはしない。
食事もそこそこに過ごしてると、スマホが鳴った。
「もしもし？ジョングガ？、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「もしもし？じゃないですよ！！ルカにちゃんと会えたんですか！？直ぐ連絡するって言ったのに何にもないからヒョン達も心配してますよ！？」
しまった、、、そうだった。
ユンギヒョンにも散々釘を刺されてたのに、ついルカのことで頭がいっぱいで。
ﾃﾋｮﾝ「ごめん忘れてた！笑 ルカと会ってちゃんと話せた、、元に戻れたよ＾＾ これも皆のおかげだよ、、、ジョングガもありがとな、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、良かったですね＾＾ 今度は絶対離さないように！全く、、世話の焼けるお二人ですよ。笑」
呆れながら話すジョングクの渇いた笑い声が耳にくすぐったい。
ﾃﾋｮﾝ「皆がいなかったらもう一生会えなかったかもしれないから感謝してる、、、あ！日本のお土産何がいい？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「あ！、前にルカが言ってた美味しいチーズケーキがいいです！！仕事のことも気にしないで＾＾PDニムにもナムジュニヒョンやシンヒヌナが話してくれてますから、、後は何事もなくちゃんと、、、ルカを連れて帰ってきて、、、テヒョニヒョン、」
ﾃﾋｮﾝ「ああ、、、わかってる、、ありがとうジョングガ＾＾」
電話を切るとまだ３時過ぎ。
暇だなぁ、、、
ベランダに出てみようと立ち上がるとバランスを崩して倒れた衝撃で段ボールを落としてしまった。
「やばい、、、何か割れる音がしたような、、、」
恐る恐る開けた箱には。
いつか二人で行った旅行先で撮った写真がフレームに入って大切にしまわれていた。
勇気を出してルカを迎えにきて良かった。
きっと俺と同じ気持ちだったんだろうって、、、
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作者名：Apple | 作成日時：2023年1月19日 1時
