episode 196 見透かす視線 ページ46
「、、って言ったらどうする？」ってくすくす笑うミンギュさん。
そう言って私の顔を覗き込むように見つめる視線に、また誰かの姿が浮かんでくる。
ルカ「、揶揄わないでください」
視線を逸らすと、急に私の隣の席に移ってきた彼は。
ぴったりひっついて私の顔を見つめた。
ここは完全個室で隣の物音も聞こえない。
ﾐﾝｷﾞｭ「ごめん、、反応が見たくて遊んじゃった。怒らないで？」
ルカ「別に怒ってないですよ、、あの、、、近いんですけど」
ﾐﾝｷﾞｭ「、、酔っちゃったかも。ねぇ、、俺の顔、赤い？」
不意打ちに近づいた瞬間、思わず見惚れてしまった。
長い睫毛に綺麗な目。すっと通った鼻筋に綺麗な肌。
俳優さんとかしてても不思議じゃないくらいだなって。
ルカ「そんなに赤くはなっ、「綺麗だね、、ヌナ」
は？
彼は大きな体を縮めて私の肩にもたれたまま私の手に触れた。
ルカ「ちょっと、、酔っ払ってるなら私帰りますよ？」
ﾐﾝｷﾞｭ「、、うん。酔ってるかも、、でもまだ帰らないで。せっかく出会えたんだしさ、、仕切り直してご飯食べよ！」
何だろう、、、ミンギュさんって本当に不思議な人。
コロコロ表情が変わったり、突然甘え出したり。
実家で飼ってたラブラドールを思い出してしまって、思わず笑ってしまった。
ﾐﾝｷﾞｭ「ん？どうかした？」
ルカ「ううん、何でもない。笑 美味しそー！」
ふわふわした心地良い時間に、心が満たされていく。
こんな感覚は久しぶりで戸惑っていたけど、彼がくれる優しい空気が雑念も消し去ってくれた。
ルカ「本当にいいの？結構高かったのにご馳走になっちゃって、」
ﾐﾝｷﾞｭ「いいの！気にしないで＾＾ 代わりにまた行こうね、ルカヌナ」
ルカ「、、ありがとう。ミンギュ」
気づいたら親しく名前を呼び合うようになって、住んでる場所もそんなに離れていないことがわかった。
ﾐﾝｷﾞｭ「家まで送るよ＾＾ こんな遅い時間に女性を一人になんて出来ないし、」
ルカ「大丈夫だよ＾＾ 何かあったら大声で叫んでやるから！笑 それに私、、独りは慣れてるし、」
ﾐﾝｷﾞｭ「ダメだよ、尚更ほっとけない。独りが平気なんて本当は寂しい人が言う台詞じゃないの？」
ミンギュは真剣な顔で叱りつけるように続けた。
「俺、初めてヌナを見た時から感じてた。寂しいなら俺が側にいちゃダメ？」＿＿＿＿＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2023年1月19日 1時
