episode 177 行き場のない未練 ページ27
※ｼﾞｮﾝｸﾞｸside
今日は退勤後、仲の良い同僚・キム・ミンギュと飲みに来た。
ヒョン達と飲むのも好きだけど、同い年のミンギュは言葉を選ばずに本音で話せる大切な友達。
だからこそ、お互いの些細な変化にも気づけたりもするんだけど。
ﾐﾝｷﾞｭ「どうした？、、なんかすっごい疲れた顔してるけど！あれか？例の女の人？韓国に戻ってきたんだろ？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「うーん、、疲れてるとは違うけどさぁ、、うん。今じゃすっかりテヒョニヒョンとラブラブだよ、世界平和だよ、」
ﾐﾝｷﾞｭ「なんだよ。気に入らなそうじゃん。笑 本当は悔しいんだろ？何で俺じゃないんだーって、、俺だったらジョングクを選ぶなぁ、、元カノと繋がってるとかありえないっしょ！、、あ。俺が言ったって内緒な？」
酒が進むにつれて饒舌になっていくミンギュは、そう言って俺の頭を撫でる。
ミンギュは全部知っている。
俺の心の奥の、ほんの数ミリ残ってる未練を。
抱えているのが辛くて、吐き出しては虚しく空を切る。
やり場のない気持ちは、またメモリが一杯になっては行き場を失くして。
ルカが帰ってくる時に、彼女の一番の幸せを願うって決めたのに。
ぼーっとする頭を抱えては溜め息と一緒に酒を流し込んだ。
ﾐﾝｷﾞｭ「その人の写真まだ見せてもらってないんだけどないの？見たい！どんな美人？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、、これ」
ﾐﾝｷﾞｭ「へぇー、超美人って感じではないけど、、、この人がタイプな訳？」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「うるさい。ミンギュにはわかんないよ、、ルカの良さは、」
ﾐﾝｷﾞｭ「ごめんごめん。笑 で、今は宿舎で一緒なんだろ？俺なら耐えられないわ、、、」
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、、毎晩耳栓して寝てる、」
本当は、、、聞きたくないよ。
二人が愛し合ってる声も。ベッドの軋む音も。
ﾐﾝｷﾞｭ「、、耐えられなくなったらいつでも避難しに来いよ」＿＿＿＿＿＿＿＿＿、
ふらつく足を引き摺って、宿舎に帰った。
最近は皆スケジュールがバラバラで、誰が先に宿舎に帰ってるのかわからない。
まだ皆帰ってきてないみたいだ。
ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「シャワーしよ、、」
コンディションの最悪な肌の為にも早く寝ないと。
「、、、ん？、」
ルカの声が聞こえる、、、押し殺すような甘い声。
嘘だろ、、、ここは、、、
＿＿＿＿＿ユンギヒョンの部屋だ、
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作者名：Apple | 作成日時：2023年1月19日 1時
