彼女は傷つかない４［BTS］ (ページ25)

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episode 175 歪な感情ページ25

今は言うことだけを聞いていればいい。

そう自分に暗示をかけて服を脱いだ。

ごめんねテヒョン、、、

でも貴方だけは失いたくなかったから。

こうするしかないの。

目を閉じれば笑ってるテヒョンだけが浮かんでくる。

何がいけなかったんだろう。

私たちはただ、幸せになりたかっただけなのに、、、

「おいルカ、、、俺を見ろ、」

背けた顔はユンギさんの大きな手に包まれて、唇が触れるまであと1㎝。

「ユン、、ギさん、、、やめて、、っ！、」

無駄だって否定されるように、握られた腕は強烈な痛みを纏って。

背中に伝う床の冷たさとユンギさんから与えられる熱で、敏感な体は言うことを聞かない。

室内に充満するアロマの香りとユンギさんの匂いに頭の中も侵されて、もう何も考えられない。

ﾕﾝｷﾞ「はぁ、、、っ、、はぁっ、、ルカ、、テヒョナにも、、っ、、こうやって抱かれてるんだろ、、？、」

「！、、いやっ、、、ぁっ、、んっ、、」

涙を滲ませた私にキスをしたユンギさんは動きを早める。

呼吸をするのも苦しいほど迫る熱は、もう歯止めが効かない。

ﾕﾝｷﾞ「、っ、、あ、、っ！、、ルカ、、俺が全部、、上書きしてやるよ、、っ、、ん、、」

「あっ、、あ！、、ん、、、やめっ、、ダメ！、、、あ、、」

目の前がチカチカして、力が抜ける。

ああ、、、どうして、

体の中に纏わり付く熱はいつまでもしつこくて、拭いきれない傷痕を残した。

ショックだったのか、彼からもう逃げられないという諦めからなのか、記憶は曖昧なまま。

気づいたら毛布を掛けられてソファに横たわっていた。

体にはいくつもの痕と違和感が残っている。

「これ、、嘘っ、、どうしよう、」

ﾕﾝｷﾞ「ああそれ、、、テヒョナには見せられないよなぁ、、笑大丈夫だろ？あいつに裸さえ見せなきゃいいんだから、」

シャワーを浴びたらしいユンギさんは、まだ濡れたままの髪をかき上げて笑っていた。

いや、、、目は笑ってなんかない。

ユンギさん、、、貴方をそんなに駆り立てる理由は何なんですか？

「、、異常ですよ、ユンギさんは、」

思わず溢れてしまった言葉に、ユンギさんは顔色を一切変えなかった。

ﾕﾝｷﾞ「俺がこうなったのはあいつのせいだ、、、いや、お前のせいでもあるな、、、だから離してやらない、絶対」

そう囁くユンギさんはまた、私を深い闇に引き摺り込む。