episode 171 憎しみと欲求と ページ21
※ﾕﾝｷﾞside
やっと掴まえた。
そんな身勝手な想いはどんどん酷い形で明るみになる。
薄暗い部屋の中であっさり俺の腕の中に堕ちるしかなくなったルカは訳がわからないって顔で、瞳を潤ませている。
今思えば本当に俺が欲しかったのはお前の笑った顔でも、弛まぬ信頼でもない。
お前だけなんだ、、、本当に俺を酔わせた女は。
無理矢理触れた唇は狡いくらい柔らかくて甘くて、、、
体の奥のストッパーが外れる音が聞こえて、悪魔が俺に囁く。
「抵抗したって誰もこない、、、テヒョナにこんな姿、見られたくないだろ？」
ルカ「、、ユンっ、、ギさん、、、どうして？、、こんな酷いことをっ、、」
両手を拘束して俺の下で組み敷かれるルカは泣きながら睨みつける。
その視線に俺は、背筋がザワザワする感覚を思い出す。
逆効果なんだよ、ルカ。
そんな顔しても俺は、やめてやらない。
頑なに閉じた脚を開かせると、急に大人しくなったルカ。
「、っ？、、あ、、、何？、、、力が、、、」
そろそろ効いてきたか？
ﾕﾝｷﾞ「大丈夫、、、っ、、気持ちよくしてやるから、、っ、、」
防音対策が行き届いたこの部屋は、女の喘ぎ声さえ通さない。
ルカ「あっ、、やめっ、、、ユンギさ、、！、んっ、、」
「はぁっ、、、あっ、、、っ！、、はぁ、、、気持ちい、、ルカ、、、まだ離さない、」
抵抗する力がどんどん弱くなって、俺の体に反応して絶頂をむかえるルカの顔を見るたびに。
テヒョンの顔がチラついて妙な気分になった。
テヒョナ、、、お前は素直で優しくて、良い奴だ。
俺の助言も聞き入れて、ルカを連れ戻しに日本にまで行って。
本当に、、、バカだな。
俺はお前を、、、利用しただけなのに。
「ユンギヒョンありがとう」なんて。
心から応援なんて最初からしてるわけないだろ？
でも本音なんて誰にも言えなかった、言えるはずがない。
こんなの異常だってわかってる。けど止められない。
テヒョンがルカを傷つけた時、側に居たのは俺だっただろ？
過去に想いを寄せた女も、皆そうだった。
皆テヒョンを選んでた、、その事にあいつは気づいてないフリをしていた。
無邪気なお前が好きで、この世で一番憎らしかった。
なぁテヒョナ、、、
今度は俺が、お前の一番大切なものを奪ってやるよ＿＿＿＿＿、
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作者名：Apple | 作成日時：2023年1月19日 1時
